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最悪の高校生活

その日以来、学校中の女子生徒が私の敵になった。。。


あーもう、ほんと最悪!


廊下を歩いてるだけで罵声浴び去られるし、下駄箱にはゴミ入れられるし。


こんなのイジメと同じだ!私がなにしたってゆーのよ!私はあいつのこと知らないし、彼女でもなんでもない!あいつが勝手に誰かと勘違いしてるだけなのに!!


ムダにイケメンだしほんと迷惑!


「それにしても女って恐いねー。亜芽、大丈夫?私は何があっても味方だからね!」


「るかぁー!ありがとぉー!私には瑠花しかいないよぉー。」


「亜芽は大げさなんだからー!」


-------


瑠花がいてくれるから私は学校に来られる!


私は小中学校の時、友だちがいなくて淋しい学校生活を送っていた。


私の唯一の友だちは学校の帰り道に見つけたカエルさんだった。


ピョンピョンと雨の日にでてきて、ケロッとした顔で私の話を聞いてくれているようだった。


私はいじめられていたわけではないが、まるで存在感がないようなかんじだった。


きっと、クラスの子からしたら私のことなんていてもいなくても同じだった。


高校生になっても友だちなんて私にできるわけないと思ってた。


ところが、入学式の日、瑠花が私に話しかけてくれたんだった。瑠花はとっても優しくて明るくてクラスの人気者で私には無縁のような存在だった。


私はすごくうれしかった。初めて人間の友だちができたんだ!


だから、瑠花は本当に大切な友だちだよ。


そんな私の大事な高校生活をあいつのせいで壊されるなんて許せない!


-------


そんなある日、私は先輩たちに呼び出された。


「あんた、雨太くんとどうゆう関係?」


「私は、あいつとは何の関係もないです。。。」


「はぁ?うそつくんじゃないよ!雨太くんがあんたのこと名前で呼んでたじゃない!」


「勝手に誰かと勘違いしてるだけで、私はあいつのこと知らないんです。転校してくる少し前に道端て話しかけられただけです。」


「あんたが話しかけたんじゃないの?イケメンだからって!だいたい、あんたみたいなブスが雨太くんに相手にされるわけないじゃない!」


--------


瑠花「雨太ー!亜芽が先輩に呼び出されちゃったの!どうしよう。」


雨太「どこに?何かあったの?」


瑠花「雨太が亜芽のこと気にかけるからあの子学校中の女子から目つけられてて。。。」


雨太「そんなつもりで亜芽に会いに来たんじゃないのに。亜芽の学校生活が俺のせいで嫌な思いさせてたなんて。。。」


えっ!!こいつ自分がめちゃくちゃモテてることに気づいてなかったのか!なんてどんかんなやつなんだ!バカなの?


瑠花「そんなことより、早く亜芽のところに行って!」


------


「あんた見てたらほんとムカつくのよ!さっさと学校やめなさいよ!」


そう言われて思いっきり突き飛ばされた私は壁に頭をぶつけて気を失ってしまった。。。


「ヤバイよ。こいつ意識ないけど?ちょっと突き飛ばしただけなのに。。。」


「とりあえず、逃げよう。」


「お前ら、亜芽に何したんだよ!」


「雨太くん、これはちがうの。。この女がごちゃごちゃ言ってきたからちょっと突き飛ばしたら頭ぶつけたみたいで、今から先生呼びに行くところだったのよ。」


「はぁ?俺が保健室に連れていくからそこどけよ!!今度こいつに何かしたらお前らぜってぇー許さないからな!!手出すんじゃねーぞ!」


------


亜芽「んー。。。頭いったー。ここどこ?」


雨太「亜芽、ごめん!俺のせいでこんなことに。。。」


亜芽「えっ?!なに?なんであんたがここにいるのよ。」


瑠花「亜芽ー、大丈夫?先輩たちに突き飛ばされて倒れてたんだよ。雨太が保健室に連れてきてくれたの。私、先生呼んでくるね。」


亜芽「う、うん。ありがと。」


雨太「頭大丈夫か?」


亜芽「まだ少しぼーっとするけどなんとか大丈夫みたい。てか、なんであんたが謝ってるの?」


雨太「瑠花から聞いたけど、俺のせいで学校中の女から嫌がらせされてたんだって?」


あー確かに。こいつのせいだったわ。こんな目に遭ったの。。。でも、なんでだろう。雨太の顔みたらほっとした。


亜芽「別にあんたのせいじゃないわよ!」


雨太「これからは俺が守るから!亜芽をいじめるやつは俺が許さないからな!安心しろ!」


亜芽「はいはい。。。あんたモテるもんね。そりゃ、私みたいな冴えない女があんたと知り合いだなんて思われたらイジメの対象になっても仕方ないわ。」


雨太「昔みたいに亜芽だけが俺を見てくれたらそれでいいんだ!そのために亜芽に会いに来たんだから!」


亜芽「昔みたいにって?だから私あんたのこと知らないわよ?誰かと勘違いしてるんじゃない?」


雨太「俺のことなんてみんな気持ち悪がって見向きもしなかったけど、亜芽だけはいつも僕に話しかけてくれたんだ。」


亜芽「だから、私あんたなんかと話したことないわよ!」

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