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雨の日の出会い

私は横井(よこい) 亜芽(あめ)高校1年生。


少し前までの私は雨の日が大キライだった。。。


-----


今日は久しぶりの雨。まもなく梅雨の時期を迎える。。。私はこの時期が1年で1番大キライだ!髪の毛は膨張するし、頭痛は起きるし、傘をさしていても、靴や服は濡れちゃうし。雨が降ってていいことなんて1つもない!そして私の名前もキライなあめ。


あー、雨の日喜ぶのはカエルさんとなめくじくらいだろう。。そう思っていた。。。


ところが、学校の帰り道、不思議な青年を見た!雨なのに傘もささず、雨の中を楽しそうに歩いてる。。。


この人バカなの?今日は朝から雨降ってたのに、傘もってないとかおかしいだろ。変な人なのかな?まもなくすれ違うから目を合わさないようにしよ。


ちょうどすれ違う瞬間に彼は私に「雨サイコー!傘なんてさしてもったいないよ」と言った。


なんなの?こいつ、まじで変!!


だが、皮肉なことに国宝級のイケメンだ!


何故か私は一瞬キュンとしてしまった。


ダメダメ!あいつ変なやつだから。


家に帰って、何故かあいつのことが気になって仕方ない。私は雨がこんなにキライなのに、なんであいつは雨がサイコーなんだ?なんかムカつく!!


まーもう会うことないか。


ところが、次の日もまた雨。。。


あーもう梅雨に入っちゃったのかな?やだなー。髪の毛ボサボサだから学校行きたくないわー。


ぶつぶつ言ってると母に「しょうもないこと言ってないで遅刻するからさっさと行きなさい!」と叱られた。


私はふてくされながら学校に向かってると、また前からあいつが傘もささずにうれしそうに歩いてくる!


なんなの?あいつまた傘さしてないし。ほんと意味わかんない!


また、すれ違いざまに、「雨ほんとサイコー!君も濡れたらいいのに。」と言ってきた!


私はムカついたので言い返した!


「あなたなんなの?こないだも雨サイコーとか言ってたわよね?雨がサイコーなわけないでしょ!だいたい、朝から雨降ってるのになんで傘持ってないのよ!」


だが、彼は私にニコッとイケメンスマイルを見せるとそのまま去っていってしまった!


なんなの?あいつ。まじムカつく!今のスマイルとかズルい!!

あー、なんで私ドキッとしちゃったんだろう。自分もムカつく!


イライラしながら学校に着くと友だちが話しかけてきた。


「なんか、亜芽イライラしてるねー。なんかあった?」


「だって、雨キライだし。。。それより、瑠花(るか)聞いて!朝から変なやつに会ったの。昨日の帰り道も会ったんだけど、そいつ昨日も今日も朝からずっと雨なのに傘さしてないの。それでね、すれ違いざまに雨サイコーとか言っちゃってさ。ヤバイやつだと思わない?」


「なにそいつー、ウケる(笑)」


「でもね、ムカつくことに国宝級のイケメンなの!それがまたなんか腹立つんだよね。」


「てか、亜芽さー、そいつのこと気になってるんじゃない?」


「なにバカなこと言ってんのよ!まさかそんなことあるわけないでしょ。昨日会ったばっかりだし、あいつのことなんにも知らないのよ。」


「へー。どんな人なのか私も見てみたい!今日も帰り会えるかな?」


「瑠花も会えばヤバイやつだって一目でわかるよ。」


帰り、私は瑠花と一緒に帰ることにした。


ところが、彼に会わなかった。


「いなかったねー。つまんなーい!どんなやつか見たかったのにー。」


「たまたまだったのかな。」


「すっかり雨も上がってるしカラオケでも行こーよ!」とるかが言ったので私もストレス発散になると思って賛成した。


2時間ほど歌ったので私はスッキリした!


「やっぱ、カラオケサイコーだね!ストレス発散なるわー!」


「だね!また、来よ。」


帰りまた、雨が降ってきた。


「さいあくー、また雨降ってるー。」


瑠花は雨だからバスで帰るわーと言って帰っていった。


私は1人で歩いて帰っているとまたあいつだ!


瑠花に連絡にしなくちゃ!


もうバス乗っちゃたかな。。。


「雨の日、ほんとサイコーだよ!ねぇー、君も雨好きでしょ?」


また、すれ違いざまに話しかけてきた。


「ちょっと、待って!あなたなんでいつも私に話かけてくるの?なんなの?」


また、笑ってその場を立ち去ろうとしたので、私は彼の手を掴んだ!


「待ちなさいよ!ちゃんと質問に答えてよ!」


「ただ僕は君にも雨を好きになってほしいだけなんだ。」


「なんであなたにそんなこと言われないといけないのよ。そもそもあなただれなの?」


「僕の名前は緑川(みどりかわ) 雨太(うた)。よろしくね亜芽ちゃん。」


「なんで私の名前知ってるのよ!」


彼はそのまま、私の手を払って去っていってしまった。


なんなの?あいつ、なんで私の名前知ってるのよ!あいつ名前うたって言ってたな。なんか聞いたことあるような。


帰って、母に聞いてみた。


「ねぇー、みどりかわ うたって男の子知ってる?」


「知らないわよー!だれなの?その子?」


「知らないならいーの。」


私は幼稚園、小学校、中学校の時のアルバムを片っ端から調べてみた。


でも、そんな名前はどこにもなかった。


習い事とかしてたときにいた子かなぁ?全然覚えてないわー。


まさか、あいつ私のストーカー?恐すぎ!!今度会ったら問い詰めてやる!

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