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第6話 孤立無援

 煙草の一服を終えた俺は、通信機を弄ってみる。

 何の反応も得られず、すぐに首を振って降参した。


「まったく繋がらねぇな。こりゃ駄目だ」


 外部と連絡が付けば幸いだったが無理らしい。

 これについてはあまり期待はしていなかったのでショックは少ない。


 ここは異世界だ。

 空間レベルで離れているはずなので、通信機なんて役に立つわけがなかった。

 仮に繋がったところで助けてもらえるとも思えない。

 とにかく、俺達は孤立無援なのであった。


 隊員達は手分けして室内を調べている。

 薄汚いこの部屋は、ギャングが寝泊まりに使っているのだろう。

 ベッドの下からヤクや拳銃が見つかった。

 電源の切れた冷蔵庫には、貴重な食料と水が入っていた。

 質は悪いものの、贅沢は言っていられない。


 物資を集め終えた俺達は、さっそく部屋の外に出ることにした。

 ひとまずこのフロアを制圧し、他の階から侵入できないように封鎖する予定だ。

 何にしても拠点は必要だろう。

 現状、どこから襲われるか分かったものではない。

 異世界からの脱出方法を探すのはそれからだ。


 隊員が順にバリケードをどけていく。

 銃を構えながら扉に手をかけると、素早い動きで外に飛び出した。

 ひとまずは何事もないらしい。

 続々と出ていく部下達を見て、俺も部屋を後にするのだった。

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