表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/115

第6話 孤立無援

 煙草の一服を終えた俺は、通信機を弄ってみる。

 何の反応も得られず、すぐに首を振って降参した。


「まったく繋がらねぇな。こりゃ駄目だ」


 外部と連絡が付けば幸いだったが無理らしい。

 これについてはあまり期待はしていなかったのでショックは少ない。


 ここは異世界だ。

 空間レベルで離れているはずなので、通信機なんて役に立つわけがなかった。

 仮に繋がったところで助けてもらえるとも思えない。

 とにかく、俺達は孤立無援なのであった。


 隊員達は手分けして室内を調べている。

 薄汚いこの部屋は、ギャングが寝泊まりに使っているのだろう。

 ベッドの下からヤクや拳銃が見つかった。

 電源の切れた冷蔵庫には、貴重な食料と水が入っていた。

 質は悪いものの、贅沢は言っていられない。


 物資を集め終えた俺達は、さっそく部屋の外に出ることにした。

 ひとまずこのフロアを制圧し、他の階から侵入できないように封鎖する予定だ。

 何にしても拠点は必要だろう。

 現状、どこから襲われるか分かったものではない。

 異世界からの脱出方法を探すのはそれからだ。


 隊員が順にバリケードをどけていく。

 銃を構えながら扉に手をかけると、素早い動きで外に飛び出した。

 ひとまずは何事もないらしい。

 続々と出ていく部下達を見て、俺も部屋を後にするのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ