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ただ、青い。  作者: 小鳥遊 雪都
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ベッドルーム。

以前書かせて頂いた【月に願いを。月に想いを。】に続く短編です。

この度は紫月しづき目線で書かせて頂きました。

常夜灯に照らされた殺風景なベッドルーム・・・。


その部屋の主役であるベッドの足元の床に私は座り込み、スマホの眩しい液晶画面に目を細めながらそこに何度も同じような文章を打ち込み、打ち込んだその回数分その文章を消すという無意味な作業を30分ちょっと繰り返していた。

いい加減、その無意味な作業をやめるか打った文章をそのまま送信するか送信自体をあきらめるかしろと自分でもイライラしはじめていた。

元々、私は人を誘うのが苦手だ。

そんな私が誘うのを一番躊躇う相手を誘おうとしているのだ。

時間が掛かるのは仕方ない。


「あ~・・・もうこれでいいや。めんどくさい」


私はそう投げやりに一人言を呟いて吸った息を吐き出すと同時に送信ボタンをタップした。

送信したメッセージの横に『既読』の文字が付くその前に私はスマホの電源を落とし、後ろ手にそれをベッドへと投げ捨て、目を閉じた。


疲れた・・・。


それなのに眠気は全く来なくて時計のカチカチと鳴くおとは酔っ払いの鼻唄ばりに耳障りだった。

とけい電池しんぞうを引きもいでやろうかと思う私は本当にお疲れだ。


そんなことを思っているとベッド上から聞こえてきたブブッ・・・という短いバイブ音。

そのバイブ音に私は大きな溜め息を吐き出した。

煙のようにゆらゆらしながら立ち上がり、ベッド上に投げ捨てられたスマホへと目を向けた。

眩しい液晶画面にはもう見慣れた名前が表示されていた。

私が送ったメッセージの返事が返ってきたのだ・・・。

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