3.情報収集
遅くなりました。すいません。
1話のサブタイトル変更しました。
「改めて自己紹介させて貰うよ、俺は神獣の王にしてこの霊峰の魔王、名無しのフェンリルだ!」
俺は、胸を張り自己紹介をする。言ってから気づいたがこの台詞かなり恥ずかしい、自分で魔王とか言っちゃってるし、神獣の王とかも言っちゃってる。だがもう言ってしまった事は、仕方ないので相手の反応を待つ。
「なんだと、貴様がフェンリルで魔王だと?嘘も大概にしろ」
「本当だって、信じろよ」
そんな感じでしばらく言い合いをしていると赤竜のシーラが提案してくる。
「そこまで言うならステータスを見せろ、勿論儂のステータスも見せてやろう」
ステータスは、ステータスオープンと言えば任意の相手に見せることができる。
もうこいつのステータスは知っているが、そう言ってくれるのは此方としてもこれからステータスの事を話すとき盗み見たとバレないため好都合だった。
「じゃあ、同時に行くぞ?」
「ああ、分かった」
俺たちは同時に「ステータスオープン」と唱える。
俺の前にはシーラのステータスが、シーラの前には俺のステータスが現れる。
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名前:シーラ
種族:エンシェントドラゴン
年齢:9463
LV680
体力:A
魔力:S
筋力:SS
知力:A
敏速:A
器用:B
防御:S
運:A
魔法スキル
火魔法LV10
通常スキル
飛翔LV10、怪力LV9、気配察知LV8、直感LV10、危機察知LV10、念話LV10、魔力感知LV10
耐性スキル
炎熱無効、毒無効、麻痺無効、暗闇耐性
固有スキル
人化、硬化、狂気化
称号スキル
三代目炎竜王、エルゼート大火山の覇者、エルゼート大火山の魔王、竜の王
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おおー、俺ほどではないもののやっぱり強いな。
「お前強いなそれにネームドだったのか」
ネームドとは名前を持った魔物のことである。
知ってたけど初めて見るということにする予定なので一様驚いておく。
さて、こいつは俺のステータスを見てどう思ったかな?
「………」
暫く待っても全く返事が返ってこない。一度ステータスから目を離しシーラ方を見てみると、シーラがステータスを見ながら固まってた
「おーい、大丈夫か?」
「………」
声を掛けても返事がこない。
「シーラさーん大丈夫ですかー?」
「すいませんでしたッ!」
「え!?」
もう一度声を掛けると今度は土下座して謝られた。
「すいませんッ!私、竜王になって魔王になったからってちょっと調子に乗ってましたッ!」
「いや、頭あげてよ。と言うか一人称変わってない?」
「これが素です。魔王になって周りから弱く見られないように使ってました。あと、先程は失礼致しました」
そう言ってまた頭を下げる赤竜のシーラ。
「いや、もういいから頭あげて!」
それから、暫くそれを繰り返し何十回目と言う時にやっと落ち着きを取り戻した。
「まさか、貴方が伝説の霊峰の魔王だったとは」
さっきからそう言ってるよね?というか……ん?
「なぁ、伝説ってなんだ?」
そこが気になったので聞いてみる。なにせ俺は三万年はこの霊峰に引きこもってたから外のこととか知らないのだ。
「伝説とは、我々魔王たちの集まりでの伝説です。霊峰の魔王は私たちの先代の魔王ですらも会ったことなかったので」
「え?魔王の集まりってなに?というか先代の魔王とそんなに会話できたの?」
魔王は戦って決める、つまり魔王とは敵同士だ、そんな相手と悠長に会話できるのか気になって魔王の集まりと一緒に聞いてみる。
「まず、魔王の集まりとは、私の先先代の魔王、つまり一万年ほど前の魔王たちが話し合いの場に、と作ったそうです。半年に一度行われています」
「なにそれ!?俺、知らない!」
おい、一万年前にはもう俺魔王だったぞ。昔の魔王、誘いに来いよ!一度も此処にそれらしい奴なんて来てねーぞ!
「す、すいません!で、では次の集まりがもうすぐあるのでその時に来ませんか?」
「本当か!?約束だぞ!」
「はい、分かりました」
俺はもうすぐ来る出会いに心躍らせながらもう一つの質問を聞く。
「だが、魔王同士の仲が良いいのか?他にもなぜ、先代ともそんなに話せたんだ?魔王は戦って決めるから先代とは敵対関係の筈だ」
「魔王同士は全員が仲がいいという訳では有りませんがそれなりに仲はいいですね、魔王は昔は戦って決めてました、ですが集まりが出来た際魔王が後継者を選ぶという制度に変わりました」
魔王制度はそんな風になっていたのか。
俺は外の情報を聞いたあと早速本題に入る事にした。
週末に投稿できたらいいな〜、と考えてます。