能力
チートな能力
リアに怯えられた時
後方から大きな爆発音が聞こえた、遠くの方に狼煙が見える
弔「ん?!今の音はなんだ?」
後ろを振り返ると同時に何者かに腕を後ろに回され押さえつけられた
リア「おにいちゃん!」
弔「ぐっ、誰だ!」
後ろを見るとそこにはいかにもエルフだとわかる少女がい…ん?!少女?!
エルフの少女「貴方は…悪の方ですか?」
少女は冷たい目でそう言った…てかすごい痛い
そこにすかさずリアのフォローが入る
リア「あ、あの!エルフの方ですよね?私達は悪ではあひません!」
弔「あ、リアが噛んだ可愛いw」
弔「あひませんってw」
リア「うぅぅ…//////」
スゥゥゥゥ
するとリアから眼の色が消えた
あ、これダメなやつだ
リア「すいません、一発おねがいします」
エルフの少女「…了解」
そう言うと腰につけていた矢で頭を叩かれた
弔「いってぇぇぇ!!!」
リアは怒らせたら怖いな、いやかなり
リア「おにいちゃんなんてキライ!」
そう言ってプイっとそっぽを向いた
エルフの少女「結局、貴方達は一体何なの?」
リア「わ、私達はニュートラルです!」
弔「あ、あぁそうだぜ」
叩かれたとこが痛い…たんこぶできたかも
エルフの少女「先ほどの言葉から悪の奴らみたいなような気がしたけど」
弔「可愛いは正義」
リア「///」
エルフの少女「…つまり貴方達は敵ではないのね」
弔「やっと、わかってもらえた」
ドゴォォォン!!!!
弔「また、なってるなー」
エルフの少女「奴が来る!」
弔「やつ?」
バキバキバキッ
木をまとめてなぎ払う手が、いやそれより爪の方見えた
エルフの少女「私はこいつに追われていたのよ」
そう言って指をさした
リア「あ、あれは!」
リアは驚いた表情をしていた
弔「リア、あいつは何なんだ?」
リア「あれは、半獣の合成生物に分類され、悪に属している〔マンティコア〕です!」
ふむ、マンティコアっていうんだ
ライオンに羽生えただけなんだな…
エルフの少女「貴方達に迷惑はかけられない、早く逃げて!」
エルフの少女は腰にある矢を取り弓を構えて、放った。が矢が弾かれて全く効いていないようだ
エルフの少女「ウソ…こんなのかてっこないよ…」
少女の眼には涙であふれていた
そして、マンティコアはエルフの少女に向かって
右手の爪で襲いかかった
エルフの少女「ごめんなさい…ラティ…」
少女の眼から色がなくなった
ドガァァァン
大きく風が吹いた、木々が大きく揺れる
そして、エルフの少女の眼には色ではなく、ある青年が映っていた
弔「いたいけな少女に手を上げる何て…見過ごせねぇなぁ…」
エルフの少女「っ!!??」
少女の眼に色が戻った
弔「てめぇにゃぁ、しつけが必要だな?クソ猫…」
弔の睨みが効いたのだろう、マンティコアは震えている
弔「こいつにためしに能力を使ってみるか」
リア「おにいちゃん!
能力を使う時には止めたいと頭で思ってください!」
弔「そうか!ありがとうな!」
エルフの少女「危ない!」
俺めがけてマンティコアの爪が襲いかかってきた
弔「くそっ!しょうがねえ!!!」
俺は目を見開き頭で思った
キュィィィィィン
その時、自分以外の全てのものが止まった
すぐ右横にはマンティコアの爪があり、左横にはエルフの少女が絶望した顔をしていた
弔「笑った方が可愛いのになぁ…って俺のせいか」
そして俺は右上ⅡⅥとある文字に気づいた2?6?26?…これは視線と連動してるみたいだ、タイムリミットのようだ
神は確か30秒と言ってたな
弔「ちゃちゃっと終わらせるか…」
俺はエルフの少女の腰から矢を一つ拝借した
???「眉間を狙ってください!」
突然聞こえるはずがないと思っていた声が後ろから聞こえてきた
弔「リ、リア?!どうしてリアが?!」
リア「私神さまから創られたので、おにいちゃんの能力は効きませんよ。変な事しないようにも!!!!それよりも早く眉間を!」
そう言われて、時間をみるとあと10秒だった
弔「じゃあ、眉間狙わせてもらうぜ!マンティコア!!!」
ジャンプをすると普段とは段違いの高さまで飛んだ
弔「…ほんとすげぇよ」
そう苦笑しておもいっきり眉間めがけて矢を投げた
その瞬間…時は進み
ズバァァァァァァン
エルフの少女に爪が当たる寸前爪は止まり、マンティコアの腕は力をなくした
エルフの少女「え?え?…何が…起こったの?」
エルフの少女は驚いた顔をしていた
そしてエルフの少女のすぐ近くに着地した
エルフの少女「?!?!?!」
そして頭に手を当てて
弔「泣かないで…君は俺が守るから…」
そう…微笑んであげた…
エルフの少女の正体とは




