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「あの窓を覗く景色は、どのようなものだろうか。セイの顔も見たい。この身を浮かすことが出来るならば、あの高みにある窓も覗けよう。浮く、いいや。飛ぶ、いいや…もっと」



蝋燭に灯る明かりしか無い薄暗い牢の中で、頭上高くの遠くに見える光を眺め手を翳しながら、シアはセイレンを思っていた。それから九日後に、シアは牢から出ることを許された。彼が地上に出ると、薄らと雪が降り注ぐ夜だった。そして出迎えるように多数の魔法使いと白王、そしてヒスイとそれを追い越すように駆け寄ったセイレンが居た。



「皆、心を配らせて申す言葉もない。すまないことをした」


「お父様、もう許してあげて」



ヒスイはそのセイレンの言葉に吐き気が込み上げ、その後に白王の言葉であろうが誰の言葉であろうが聞くことが出来ずに、彼が気付いているかも分からないままシアへ少し頭を下げてその場を後にした。そしてそのまま自室へ戻り翌日の夜、シアが居るであろう時に法院へ向かった。



「法院での職を辞ます」



それを聞いたシアと数名の魔法使いは、驚きを隠すことが出来なかった。彼は自分と目を合わそうとしない俯く彼女を、しばらく見ながら言葉が見つからず、周りの魔法使いはその二人を見ている事しか出来なかった。




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