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ヒスイが城へ着くと、白王が彼女を出迎えた。シアの居る部屋の前にはたくさんの魔法使いが囲んで祈り、中へ通されると薄暗い部屋の中で数人の魔法使いや医者が囲み、そしてさらにその中でセイレンが彼の側に居た。セイレンは彼女の姿を見ると、伏せ眼がちに頭を下げた。ヒスイはそれ等を流し見てシアの側まで寄ると、彼の傷む身体を目の当たりにしていった。植物を要いた魔法で治療を施し、それが終わると周りに居た医者から、以前と同じように血が足りていないことを聞かされた。彼女はそれを聞くと直ぐに立ち上がり、研究を頼んでいるものを訪ね歩き集めると、その進度を聞いた。



「これからは、私も研究に参加致します。魔法からの視点でも、何か良い方法が見つけられるかも知れないので」



それから彼女は一通り血について話を聞くと、直ぐに膨大な量と質の良い血が必要な事を知った。そして直ぐにその事柄を白王に話すと、この雪の国に住む者の血の情報収集の許可を得て、それは後日少しずつ皆に周知していった。白王に許可を得た後に、ヒスイはまたシアの元へ戻った。そこにはまだセイレンが側に居り、彼女にも疲労が見て取れた。



「セイレン様、私と一緒に少し別室で休息を致しませんか?」



セイレンは、彼女の手を顔を背けたまま取った。二人は数人の医者や魔法使いにシアを任せて、別室へ移動した。セイレンを座らせ、ヒスイは彼女の従者を手伝い温かくした葉湯を淹れて、セイレンの隣へ座った。




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