一女子大学生による卒論執筆のための覚書抜粋(その一)
一女子大学生による卒論執筆のための覚書抜粋(その一)
というわけで、卒論のテーマは「ゴタンナク地方における宗教と地方文明化の歴史」に決定。
もろ自分の好み。もう好みだけでつっぱしってるのもろわかり。まぁいいもん、教授の目がごまかせればそれでいーし。
チェックしなくちゃいけない資料:
ロベルナーグの神々ネットのSYS-TER774528関連のログ
ゴタンナク地方女神システィーナ神殿の大神官関連資料
その他地方の人々の一次資料←これが見込み薄 当時の人の一次資料って少なすぎ!
この神々時代のAIが女神システィーナとしての信仰を集めていたわけなんだけど、当AIが再起動して神々ネットとのリンクが復活してから該当地域が発見されるまで何世紀も後だったわけで、当時どういう状況だったのかが神殿内の文章か本人(AIだけど本人って言っていいよねっ)からの活動報告ぐらいしか手がかりがない、ってことはここに研究の余地(別名妄想の余地とも言う)があるってことですよぉ!
だってもぉ、大神官様の談話集とか読んだらもぉ、萌えの宝庫! 身をよじっちゃうわ、全身かゆくなるわ……って妄想入りすぎってことですよね、はい。論文書くときには気を付けないと絶対ヤバい。
その一方報告書のログとか見ると、いやまぁ、AIだからしょうがないんだけど、もうちょっとねぇ、大神官様の気持ちにこたえてあげようよとか思っちゃうよねっ! しかたがない、女の子だもん!
だけど大本の使用用途を考えれば、かなりAI女神様、健気ってレベルにまでがんばってたと思うよ?
考えてみれば現地人との最初のコミュニケーション手段が、何世紀も前の神々時代の研究所の受付用案内アンドロイドだったってだけでもかなり難易度高いし。あの時期のは効率とか考えて設計されてるから椅子に座った状態から動けないタイプだったろうし。
リンク時の状態の記録からして、自分なりにパッチにパッチを重ねて無理くり頑張ってきたってまるわかりだもん。
きっとここよねっ! 大神官が落ちたのここ!
伝説によれば「大神官が亡くなる前に女神が立ち返り、その魂を天上へと導いた」ってことになってるけど、これって事実的にはどういう状態だんたんだろう。
大神官様の幻影だったのかな。
それともアンドロイドとのリンクが奇跡的に復活したのかな。
どうか女神様、大神官様、その歴史に刻まれた志を持って、この哀れな一学生の論文完成をお助けくださいませ。
とりあえず、ここまで。
みんな「(その一)」とありますが、続けられるか自信がないのでまずここまで。
エタるよりマシかなぁと思うので。