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雨と猫と君


side径





「径くん!」


「んぉっっビックリした。どした?」


「猫!猫拾ったの!雨に濡れてて、寒いみたい。

このマンションペットOKだったよね?」




今日は土曜日。


久々の休み。


雨が降ってるし、お家デートするかってなって


「径くんの家の近くにある雑貨屋さんで買い物する予定だったから、その後に行くね!」



と言っていたのは今日の朝。



そして今、お昼前。



きっとお昼の材料であろう食料の袋と


雑貨屋で買っただろう紙袋と、


べっちゃべちゃのビニール傘と、


震えた猫。





「とりあえず、荷物貸して。」


「あ、ありがとう。」





食料はひとまずキッチン。


そんで紙袋はリビングのテーブル。





「よかったね、猫ちゃん。

大きいお家だぞ〜」



なんだこの可愛い生き物は。




「ここは日当たりの良い場所だから、あったかいほうだろ。

ま、雨降ってるから意味ねぇけどな。」


「ふふっ、ねぇ。

でも雨降ってよかった〜」


「なんで?」



雨、好きだったっけ?



「だって、晴れたら径くん…絵を描きに行っちゃうじゃない。

でも、雨が降ったから、径くんと一緒に居られるし、この子にも出会えたしっ」



「雨も悪いことばかりじゃないな〜」って物凄い可愛い顔で笑う。





「〜〜っもう、可愛すぎる!」


「え?え?」


「よし、チューしよう!んで、思いっきりイチャイチャしよう!」


「ちょ、どこでスイッチ入っ…」





フワフワしたタオルに包まれて

気持ちよさそうに寝た猫に寄り添いながら寝る頃には、


窓から綺麗な虹が覗いて見えた。






fin.

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