孤独な世界
寒さに体がこわばる
また冬になったのだろう。
手が真白く凍りついて動かない。
吐く息も真白でどこまでも広がる
けれど、必ずどこかで透明になる
そしてまた白い雲になって私の上に上る
ふわふわと意識飛んでいく。
どこまでも、どこまでも広がる孤独が見えてくるような心地
周りには誰一人存在しない。
そんな世界に私はいたのだ、と漸く気づくのだ。
今までどれだけ人を助けて来た、とか。
今までどれだけ人に尽くしてきた、とか。
そんなくだらないことの全てがどうでもよくなるような世界。
本当にくだらない人生だった、と。
そう呟いて、私は眠りについた。