スマホに出てみれば
うっかり、参加者のリタイア後の事を考えていませんでした。
どうすべきか……。
スマホの画面を指タッチしていた関西弁の顔色が変わる。
紫音
「どうした?」
克己
「……ん、ああ、……やられたわ。東Jチームの三人がリタイアしおったんや。リーダー不在に襲われたらしいわ」
重美
「えっ? リタイアって、手首を切り落とされたって事?」
紫織
「そうよ。克己、東のリーダーと連絡は取れそう?」
克己
「……、……、……、……、……アカンな。繋がらへんわ。まあ、LINEを送信しといたからな、その内、連絡が来るやろ」
重美
「……ねぇ、リタイアした人はどうなるの?」
紫音
「運が良ければその場に放置。悪ければ拉致監禁されて、生かさず殺さずで死なない程度に痛め付けられる奴も居る。飽きられる迄は解放されないだろうな」
重美
「──?! 何でそんな事するの? 目当ての手の甲は手に入ったんなら別に──」
克己
「死なせへんかったら何してもええんやで。そりゃ好き勝手な事する奴も出てくるわ。リタイアした奴にとっては地獄やな。男は未だ ええけどな、リタイアした女はもっと悲惨やで」
紫織
「克己、そのくらいにしなさいよ」
克己
「……ああ、せやな……。ほな、秘密基地に帰るで」
……、しおりんが関西弁を止めたから話の続きは聞けなかったけど、何となく分かった気がする。
女性にとって殴られたり、蹴られたり……痛み付けられるより悲惨な事って言ったら……考えたくもないな。
重美
「リタイヤした人はゲームが出来なくなるんだから、保護されてもいいのに……」
紫音
「『リタイヤした者を保護する』なんて弱者に優しいルールは書かれないからな。タチの悪いゲームだよ」
紫織
「狩られなければいいのよ。狩るのは好きよ」
克己
「西と北にも連絡は行っとる筈や。近い内に集会があるやろうな」
重美
「ねぇ、此処は南チームって事? 東西南北にチームがあるんだ?」
紫織
「そうよ。全国に居るからね。因に あたし達のチームは南Sチームよ。東西南北A〜Zのチームがあるのよ」
重美
「そうなんだ。南Sのリーダーって誰なの?」
まさか、関西弁じゃないよね?
克己
「晴吾さんや。今は南Dチームの所に行っとるから不在なんや」
重美
「不在なんだ。……リーダー居なくて大丈夫なの?」
紫織
「心配ないわよ。ちゃんとサブが居るもの。問題はないわ」
重美
「そうなんだ?」
サブリーダーって誰だろう?
………………関西弁じゃないよね?




