モンテン信者とはなんぞや?
◯ョイフルへ向かう道中(移動手段は徒歩だ)に、私は人数が足りない事に気付いた。
関西弁は『最低でも五人づつで行動を』と言っていた。
しおりんも『他の五人は〜』と言っていた。
私が隠れ家に入った時、中に居た人数は八人だった筈だ。
──そうなるとだ、一〇人居ないとおかしい事になる。
関西弁と私を入れずに八人だったのだから、一人足りないのだ。
重美
「ねぇ、もう一人はどうしたの? 私が此処に入って来た時、別に八人くらい居たと思うんだけど」
紫音
「ああ、季志の事か。彼奴は誰とも群れたがらないんだ。モンテン信者だしさ」
重美
「モンテン信者って??」
紫織
「〝モンスター・テンションズ〟ってゲームを知ってる?」
重美
「うん、一応は知ってる。男子が集まって遊んでるし、女子の話題にもなってるから。ゲーム雑誌でも見るし……、幅広い世代に爆発的人気のゲームだよね」
紫音
「そっ、同じ色のモンテンプレイヤーとしかつるみたくないんだとさ。それで俺達は〝モンテン信者〟って呼んでるんだ」
重美
「ふーん……。二人はさモンテンしないの?」
紫音
「しないね。俺はプレイするよりも作る方が好きだらね」
紫音
「プレイはオリがしてたよな」
紫織
「そうね。半月で止めちゃったけど」
重美
「えー、どうして止めちゃったの?」
紫織
「続けられなかったのよ。あたしの性格には合わなかったのね。データは残してあるわよ。えみりんはどうなの」
重美
「友達がしてるのを見てたくらいかな。グラフィックが綺麗だし、モンスターもカッコイイから見てて飽きないんだけど、プレイは一寸ね……。私はサクサク進めたい派だから、LV上げに時間を掛けたくなくて……、データを改竄して遊んじゃうんだよね」
紫音
「へぇ、えみりんは改造データ使うんだ。地道にコツコツする子だと思ったのに、以外だな」
重美
「お兄のお古だけどね」
紫織
「えみりんはモンテン信者になれないわね」
重美
「え? どうして?」
紫織
「モンテ──」
克己
「モンテン信者は改造データを使わんからや! 奴等は改造データを邪道として嫌っとるんや」
重美
「関西弁には聞いてないんですけど……」
克己
「『関西弁やない』って言っとるやろ。『克ちゃん』や。重美は特別やで」
重美
「(ウインクすなや。男のウインクって気持ち悪りぃ)
……、別に特別じゃなくていいよ。関西弁も私達と同年なの?」
克己
「そやで。重美とお揃やな。どや、俺とお揃の服を着へんか? ラブラブカップルに見えるで☆」
重美
「はぁ? 絶ってぇ嫌だし!! ざけんな!」
克己
「なんや、反抗期か? 全然恐ないで。ツンデレは寧ろ萌えやな。俺にデレデレしまくる重美か、ええな。萌えやな」
重美
「…………最低ぇ」
移動中に襲われる事を期待している読者さん、ごめんなさい(_ _)ペコリ
朝御飯を食べさせてあげたいので、道中で襲われたりしません。




