ファミレスへ行こう!
朝食はファミレスで!
憧れます~。
朝マックにしようかと思いましたが、願望でファミレスにしました。
重美
「本当ですよ! 早く行きましょうよ〜」
克己
「ああ、ちょい待ち。出歩くのに丸腰はアカンで!」
そう言うと関西弁は、旅行バッグらしき物の前にしゃがむとゴソゴソと何かを探し始めた。
重美
「何をしてるんですか?」
紫織
「えみりん、これを持ってなさい」
重美
「制汗スプレー?」
しおりんから手渡されたのは、◯anの制汗スプレーだ。
紫織
「女子なら大抵の子が持ってるでしょ。持ち歩いていても変に思われないわ」
重美
「……ありがと、しおりん。えーと、相手の顔に吹き付ける用に使えばいいの?」
紫織
「そうよ。但し、中身は制汗剤じゃないわ。間違えて自分に使わない様にしてね。襲われたら、相手の両目を狙って押すのよ!」
重美
「う、うん。相手が怯んだ隙に逃げるんだよね?」
紫音
「あと、オレ等のアドレスも登録しといて。えみりんのアドレスもオレ等に教えて」
重美
「うん。じゃあ、紫外線で── Σ(゜ロ゜) じゃなくて(////)」
うわっ恥ずかしいっ!!
変な所で言い間違えちゃったよ~~~!!!!
紫音
「ぷっ、赤外線な。クククッ……」
ぁぁああああっ、紫音君が笑いを堪えてるぅ~~~!!!!
そう言えば『君』呼びででいいのかな?
学年が私より上だったら『さん』呼びしなくちゃだよね。
重美
「えとっ(////) 二人は高校生だよね? もしかして先輩??」
赤外線を紫外線と間違えちゃったのが未だ恥ずかしいから、気になる事を聞いてみた。
紫織
「あたし達は高一よ。えみりんの学年は?」
重美
「私も高一です。同級生なんですね。嬉しいな♪」
紫音
「へぇ、同年ならタメでいいじゃん。仲間だしな、今から敬語禁止な」
重美
「うん! 嬉しい♪」
克己
「おっ、あったで! これや、これを探しとったんや! 重美、これを持っとき」
紫音君と私の間に割り込んで来た関西弁は、私の前に物騒な物を出した。
重美
「これって、スタンガン?? 本物??」
克己
「勿論、本もんや。偽もんなんかで身は守れへんからな。紫が改造してくれてるんやで。使い方は──」
紫織
「いい加減にしなさいよ! 使い方ならあたしが教えるわ。ほら、行くわよ!」
克己
「ちょっ、待てや! 未だ話中やぞ! 紫ちゃん、重美を連れてくなや! コラッ、何さらしとんのや、俺の重美やで! 勝手に手ぇ、握んなや!!」
重美
「誰が関西弁のですか!!」
紫音
「馬鹿は放っといて先に行こう。えみりん、オレの事は〝しのりん〟でいいから」
重美
「うん♪」
克己
「コラッ、俺を置いて行くんやない!! 紫ちゃんはええけど(よーないけど!)紫は重美から離れて歩けや!」
昨日とは違うキャップ帽を深く被った関西弁は、しおりんと私の間に割り込もうとして来る。
……なんか恐いんですけど、関西弁。
左側をしのりん,右側をしおりんに挟まれて歩きながら思う。
男子高生(しおりんは女装してるけど)と手を繋いで歩いてる今の状況が信じられない!
ダブいお古のジャージを着た女子高生が、男子高生と両手を繋いで歩いてるなんて、何だか恥ずかしいよ(////)




