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第139・140弾
題名「花を好ましく思うは」
梅花を好ましく思うは
春の訪れを待つからか
桜花を好ましく思うは
春の盛りを彩るからか
藤花を好ましく思うは
春の往くを泣くからか
紫陽花を好ましく思うは
夏の夢路を遮るからか
山茶花を好ましく思うは
秋の香りを追うからか
花を好ましく思うは
そこに命を認めるからか
題名「赤い花」
散りて地を染め、彩りの残り香が枯れ姿を隠す。
血塗りの花よ。誰の涙で洗われるのか。否、いづれの涙をもってしても変われはしまいに。
されど、望み求められし赤い花よ。その美しさは何物にも代えがたい。
咲き咲きて、赤狂いて咲き、その香をもちて惑わせ、色を浴びて濃くせよ。




