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第113弾
題名「誘いの音色」
濃淡のつけられた赤い服がひらひらと舞う。時折、服をまとう者の左手で、紫が濃淡の布が赤い服を隠す。
銀の鈴が虹色の紐に吊られて、右手に音を作られる。音は節奏を刻んで旋律に包まれる。
旋律は柔らかに力強く、冷たさが暖かさ、破壊の音が生き、光が闇を追う。それぞれの矛盾音は、神仏にも妖にも人にも当てはまらないものだった。
曲を耳にし、また、舞を見た者は、蜜に誘われる虫のごとく集まり垣根を作っていく。垣根は曲の続く限り、また、人々が通り過ぎる限り大きくなっていった。
流れ 流れよ
ゆらゆら 流れ
星の畑に 種まきしては
語り 語りよ
ふらふら 語り
月の籠に 書き記しては
思い 思いよ
ひらひら 思い
雲の泉に 姿見しては
ランバはゆらりと旋律を刻んで、舞の赤と紫が惑いの色香を乗せる。
まだ、人々の輪は崩れない。




