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第七話 仲間(これが聖桜学園の生徒と教師だ!?)

一日空いてしまいましたが投稿します

一真が倒れてから二時間ぐらい立って居た、当たりは真っ暗になっており、現在は一真と匡正の寮室に全員が集まって居た、


「あの…匡正さん、一真さんは大丈夫なんですか?」


「ああ…何とか命は助かるだろう、けど…髪の色と目の色はもう二度と戻らないだろうよ」


そう聞いてひとまず安心する一同、それと同時に一つの疑問が浮かんだ、


「でもよ…あんだけ強い一真がここまでなるなんて、一体どんな奴を相手したんだ?」


「…それは俺から話そう、広秋よ…」


そう言いながら上半身をベットから起こす一真、彼の髪の色は完全に銀色になり、瞳の色はコバルトブルーになって居た、


「一真さん…生きてたんですね…」


「ああ…何とかな、それより、全員に聞きたい、 覚悟を決めてくれ」


一真の一言に一瞬にして真剣な顔付きに変わる一同、そして…


「当たり前だ(です)」


「…分かった、話すよ、全てを…」


そして今まで有った事を話す一真、自分の力の正体や佳葵の事、そして、シャドウナイツの事…


「…そうでしたか、一真さんには鬼の血が流れて居るんですね…」


「うん?

今の言葉にはおかしくなかったか、彩井よ…」


「…私も変わった血の持ち主ですから…」


「…美夜には吸血鬼の血が流れてるんだよ、匡正」


一真の一言に辺りは静まり返って居る、その沈黙を破ったのは詩乃で有った、


「…でも一真と美夜は私達の友人であり、幼馴染みだよ…」


「ありがとう、詩乃、でだな、これからの事だが…」


そう、これからの戦いをどうするかについて話し合いをしなければならないのである、


「…奴等には現代の武器や能力は全く通用しなかった、しかし、俺の力…つまり、鬼の血…鬼の力はダメージを受ける、っと言うか、多分の域だがな…」


「多分って、一真にしてはあいまいな答えだね…」


「ああ…なんせ次元の狭間にほおりこんだから分からん」


一真がそう言いった瞬間、信じられるかと言う顔をする広秋と晃平、それを見た楓が…


「お前らには友人を信用する事が出来ないのか?」


「いや…信用して無い訳じゃ無いが…実際に見て無いから何とも言えないな…」


「そうそう、俺達はその現場に居合わせなかった訳だし…」


「最低だな、お前ら」


楓の一言に完全にノックアウトになる二人、それを見た一真が…


「さて、傷付けて倒れて居る二人は置いといて…これで俺の話は終了だ、何か意見やら何か有る?」


「一真よ…一つ言いたいんだが…」


「何だ?

匡正よ…」


一真の問い掛けに対して答える匡正、


「それでだな、重要な事だ」


「何だよ、勿体ぶらないで言えよ」


「校長が呼んでたぞ」


一瞬の間か開いた、そして…


「…なぁ、匡正よ…そう言うのって起きてすぐに言うべき事じゃあ無いのか?」


「そうなのか?」


「そうだよ!!!!」


そう言い残して走り出す一真、しかし…


「待て、一真!!!

そっちは校長室じゃあ無い、そっちは…」


匡正が全てを言い終える前に女子生徒の悲鳴が聞こえた、そう、一真の向かったのは女子寮に鬼の形相をして突っ込んで行ってしまったのである、


「…女子寮だって言い損ねた…」


「先に言えよ!!!!」


ちなみに一真に向けて様々な物が飛んで来て居る、筆箱に鉛筆、空き缶に鉛筆削り、野球ボールにソフトボール、ナイフに包丁、バットに…


「色々飛んで来るな…一真よ」


「お前のせい…ウボバァ!!!!」


謎の奇声を上げながら倒れる一真、その上には…


「…銅像ですね、てか、大丈夫ですか、一真さん、死んでは駄目です!!!!」


「銅像だな…」


「アハハ~よっぽど恨まれてるだね、一真」


美夜は凄い勢いで心配し、匡正は冷静に判断し、晃平にいたっては大爆笑をしている、そんな晃平に災難が…


「ウガァァァ!!!!

誰だ、銅像を投げた奴は!!!!」


勢い良く銅像をぶっ飛ばす一真、ちなみに、晃平は運悪く銅像に潰されてしまったのである、それはさておき、銅像を投げた犯人が判明した、


「それは私だよ、錬条君」


「あぁ?

って、その声は…」


そこには髪の色が夜空の様に黒い少女が立って居た、


「…何だ?

今の失礼な反応は、そんなに私が嫌いか?

錬条君」


「そんなつもりは無いが…さすがに銅像は無しだろ、高坂よ…」


「はっはっはっ、軽い冗談じゃあないか、錬条君」


そう言いながら豪快に笑う高坂、それを見た一真が…


「はぁ…もう良いよ、いつもの事だし…」


「何だ…つまらないな、まぁそれは良いとして、校長が呼んでたぞ、何かやらかしたのか?」


「いや…ま、色々とな…」


「まぁ、深くは聞くまい、と言うか、校長から聞いて居るしな…」


高坂の独り言を聞き取れなかった、


「うん?

何か言ったか、高坂よ…」


「いや…気にしないでくれたまえ、それより校長室に行くんだろ?

錬条君」


「ああ…てか、何で知ってるんだ?」


「私も呼び出されたからだ」


「さいですか…」


こうして校長室に向かう一真と高坂、そして…


「失礼します、三年二組の錬条 一真です」


「同じく三年二組の高坂 初音です」


「入って来なさい」


校長室から老人の声が聞こえた、中に入って始めに気付いたのは、純粋な和室で有る事、畳に卓袱台ちゃぶだい掛軸かけじくそして、小太刀が二本と太刀が二本と上下に飾られた物まである、その真ん中に七十代ぐらいの老人が座って居た、


「良く来たね、まぁ座りたまえ、錬条君に高坂君」


「では…」


そう言いながら正座する二人、先に話しを切り出したのはやはり校長である、


「さて…話は聞いて居るかもしれないんじゃが…錬条君、説明を…と言う前に…お~い、入って来てくれ、斉城君」


「呼びましたか?

組長」


冷静な声とは裏腹に壁を切断して入って来たのは二十代後半の男の人で有った、


「…錬条に高坂じゃあ無いか、何でここにお前らが居るんだ?」


「先生こそ何でここに居るんですか?」


「俺は組長に呼ばれて来たんだが…」


「儂は校長じゃ、それと斉城君、君の今月の給料は無しじゃ」


それを聞いた剣道部顧問の(いつも仕込み杖である木刀を持ち歩いて居る)斉城 哲は…


「そんな…組長、俺を殺す気ですか!!!」


「ならば今度から普通に入って来なさい、後、儂は校長じゃ」


「あの…話を戻したいんですけど…良いですか?」


「ああ、構わんよ、錬条君」


咳払いと共に現在、置かれて居る状況を話した、そして…


「なるほど…てか、かなり面白そうな事に首を突っ込んでる様じゃないか」


「あの~もしもし?

斉城先生、何かうれしんですか?

命を掛けた戦いですよ?」


「良じゃあないか、命を懸ける…最高のギャンブルじゃあないか!!」


その話を聞いた一真と高坂が凄い勢いで引いて行くのが分かる、それを見た斉城が…


「何だお前ら、そんなに距離を置く必要は無いだろ?」


「いえ…ただ単に阿呆らしい発言に飽きれただけです」


「そうなのか?」


「そうなんです…」


そんな事を話して居ると校長が…


「え~ゴホン、話を戻して良いですかな?」


「すいません、校長…続けて下さい」


「では一つ聞くが…錬条君は今、鬼の力を発動させられるのかね?」


「…多分使えないと思います、てか、暴走するのが落ちかと思います」


そう言いながら方術陣の彫り込まれた腕を触って居る一真、それを見た校長が…


「ほっほっほっ…まぁ騙されたと思って発動させてみたまえ、なに、暴走したら高坂君が何とかするじゃろ」


「はっはっはっ、安心して発動させたまえ、なに…暴走したらきちんと仕留めて殺るからな…」


不気味な笑みを浮かべながら一振りの小太刀を鞘から抜き構えて居る高坂、それを見た一真が…


「…もちろん峰撃ちだよな?」


「…いや、事と次第によっては斬らねばならないな…」


「なるべくなら御免被りたいな…おい」


「まぁ、まずは力を解放してみたまえ、でないと何の進展も無いからな…」


高坂に言われるがままに力を抜いて無の境地に持って行く一真、


「どうなっても知らんぞ…」


一真はその一言共に髪の色が銀色から青色に変わって行く、


「ぐっ…ヤバイ、暴走しそうだ…」


「落ち着きたまえ、焦っては駄目だ、完全に暴走してしまうぞ!!」


「わ、分かった…」


それから数秒後、完全に髪の色が青色に変わって居た、力を制御したため暴走する事無く無事、覚醒終了した、


「…ふぅ、何とか暴走せずに力の解放が出来た」


「ほっほっほっ、当然じゃ、高坂君も覚醒が使えるんじゃからな…」


「あの…校長、覚醒って何ですか?」


「そうじゃな…そろそろ教えても良いじゃろ、この学校の実体を…」


校長のその一言に反応する一同、そして…


「さて…話すとするかの、何故この学校には君達みたいな特殊な力と血を持った生徒が多いかじゃが…それはある組織と戦うために必要な力じゃ」


「ある組織?」


「…世界の敵と共に世界の闇…ワールド エンド ソサイエティー(世界を終らす境界)じゃ…」


「ワールド エンド ソサイエティー?

そんな組織名は聞いた事は無いですね…」


一真の疑問の投げ掛けに溜め息を漏らす校長、そして次の言葉を発した瞬間、一真の顔付きが変わった、


「…では、この名前に聞き覚えは無いかね、錬条君」


「どの様な組織名ですか?」


「…実働部隊(紅蓮の騎士団)、彼等が通った後は血の海になるとか言う噂じゃよ…」


「紅蓮の騎士団…だと?

奴等は生きて居たのか!?」


勢い良く立ち上がる一真、それを見て居た高坂が…


「落ち着きたまえ錬条君、君の過去に何があったかは知らんが…怒りに身を任せては駄目だ」


「分かっている…だが、奴等だけは許せないんだ!!」


「君の気持ちも分からんでも無いが…とりあえず落ち着きたまえ錬条君、と言うか、先程気になる事を言って居たな…奴等が生きて居ると言うのはどう言う事だ?」


「…昔、俺達が滅した宗教集団だ…美夜を拉致して行った奴等だから、ぶち壊した」


一真の短縮した話を聞いて驚きを隠せない高坂、そして立ち上がりドアの方へ歩いて行く一真、


「待ちたまえ錬条君、何処に行くつもりじゃ?」


「奴等を再起不能にして来ます」


「今彼らが何処に居るのかも分からないのにかね?」


「…それは」


飛び出す寸前の一真を何とか止めた校長は、溜め息を吐きながら断言した、


「確かに錬条君の気持ちも分からないでも無いかね…今、何をしなければならないかを考えてみてくれないかね?」


「…何が言いたいんですか?」


「つまりじゃ…君には戦ってもらわねばならん、相沢君の護衛をしなければいけないからじゃ…」


「佳葵の?

何ですか、校長」


当然の如く疑問を持つ一同、少しためらった後、校長が…


「…今回シャドウナイツが目をつけたのは武神の力を持つ相沢君なんじゃ、しかし、奴等と対等に戦えるのは、君達と進藤君達ぐらいなんじゃよ…」


「ちょっと待ってください、何で匡正達まで巻き込まなければならないんですか?」


「彼らも力を使えるからじゃよ…」


それを聞いて瞬間、完全に言葉を失った一真、しかし、その沈黙を破ったのは、駆け込んで来た教員の一言で有った、


「校長先生、大変です!!?」


「なんじゃ、騒々しい…」


「奴等が…シャドウナイツが侵入して来ました!!!」


「何じゃと!!!!!!」


校長が反応する前に反応する一真、それを見た校長が…


「待ちたまえ錬条君、戦うのは良いがこれを持って行きたまえ」


そう言いながら飾って居た刀を投げて来た、ちなみに、きちんと受け取る一真、


「校長、これは…?」


鬼刀正宗きとうまさむねじゃ…」


「正宗って…国宝級の刀じゃあ無いですか!!」


「まぁ、気にせずに行きたまえ」


校長の言葉は気にせずに行く一真達、果して彼らの行く先になにが待ち受けているのか…


第七話 完

如何でしたか?


次はすぐ更新する予定です

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