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第四話 再会

昨日に引き続き投稿

匡正のメールにより玄関前に戻って来て居た一真と詩乃、


「で?

どうだった、理科室の件は…」


「ああ…予想通り不良が居たぞ、てか、煙草を吸ってから軽く殺っといたよ」


「うん?

今、何か最後の方の漢字変換が違った様な…」


疑問に思う隆司、それに同意する楓、それを見て居た匡正が…


「ま、良じゃあないか、ところで…音楽室の方はどうだった?」


「聞いて驚け…何と、誰も居なかったぜ」


それを聞いて居たその場に居た一真以外が悲鳴を上げたり驚愕した表情を見せている、そんな事をして居ると、何処からともなく機械の起動する音がして来た、


「…………」


全員が慌てている中で冷静に音の鳴る方を探す一真、そして…


「…なるほど」


そう言いながら少し不審な点を見つけたらしく、そこに手を突っ込む、そして…


「落ち着け、そして、こいつを見ろ…」


「…何なの?

その機械は…」


「…簡単に説明すると、盗聴器とその再生装置だな…何が盗聴器されてるかは知らんがな…」


そう告げられて何が録音されて居るのか分からないため取り合えず隆司が預かる事になった、


「…まぁ、取り合えず、ミッションコンプリートだ、じぁ、後の事は俺がやっとくから良いよ、うんじゃ解散だ、明日は時間通りに来てくれ…じゃあな」


そう言って校舎の中に消える匡正と隆司、そして…


「…仕方無い、やる事もやったし、帰るか二人共、途中まで送ろう」


「分かった…」


「送ってくれるのは嬉しいけど…送り狼になったら銀弾ぶち込むわよ?」


「なるか!!!!」


そう言いながら夜の校舎を歩いて外に出て行ったのだ、


翌日…


「ふぁぁぁ~良く寝たな、しかし…良く考えてみると…緑地公園に行って何をするんだか…」


こうして一真の一日が始まったのである、


午前十時…


駅前に来た一真と優香と美夜、ちなみに他の面子は集合していない、


「…驚くべき団結力の無さだな…ま、仕方無いか、いつもの事だしな…」


そんな事を呟いて居ると…


「…やはり先に来て居たか…すまん、出るのが遅くなった」


そう言って到着した匡正と楓、どうも寝坊したらしい…


「…構わない、いつもの事だし…それにしても、残りは?」


そんな事を尋ねた一真、次に来たのは…


「…ごめんなさい、遅れてしまって」


「珍しいな、詩乃が約束の時間に遅れて来るなんて…」


「ええ…少しね…」


詩乃が理由を言おうとした瞬間、それはバイクの音にかき消された、


「くそっ、やはり数分遅れたか!!」


嘆きながらバイクから降りて来たのは広秋である、


「だから早く起きろって言ったのに…」


後部座席からヘルメットを脱ぎながらそんな事を言う晃平、


「うるせぇ!!

大体、何で俺のバイクの後ろにお前を乗せないと行けないんだよ!!」


「まぁ、良いじゃん、減るもんじゃあ無いんだし」


「良くねぇから言ってんだろうが!!」


「お前ら五月蠅い、詩乃が話せないじゃないか!!」


二人に向けて手榴弾を投げ付ける楓、それが爆発するとともにどこかに飛んで行く二人、数分後…


「楓、殺す気か!!」


そう言って戻って来た二人、それを見た一真が…


「不死身だな、こいつら…てか、絶対に馬鹿だ…」


冷静かつ飽きれた表情でツッコミを入れる一真、それから十分後…


「すまん、少しやる事が有ってな、学校に行ったらこいつに掴まってな…」


「会長?

こいつとは私の事ですか?」


そう言って隆司の隣りで刀に手を回して居る佳奈がそこに居た、


「…何で佳奈さんがここに?」


「今日は暇だったから、会長がどこかに行くのを見つけて聞いたら皆さんでどこかに行くようでしたので…」


「…単刀直入に言って一緒に来たいと言えば良いじゃ無いか…」


「…同行させて居ただいて構わないですか?」


そう素直に聞くと全員が心良く頷いた、


「…ありがとうございます、あ、自己紹介がまだでしたね…私の名前は桜樹 佳奈、佳奈で構いません、風紀委員長をやってます」


「よろしく、俺は西江 広秋、うんで、こいつが岡本 晃平だ」


「よろしく、岡本君に西江君」


軽い挨拶を済ませる二人、そして次に…


「…私の名前は彩井 美夜です、美夜と読んで下さい」


「私は古川 優香、優香で構わないわ」


「最後は俺らか…俺は進藤 匡正、で、こっちが妹の楓だ、妹共々よろしくな」


「よろしくお願いします、楓さんに美夜さん、それに優香さんに匡正君も…」


と言う訳で…一真達一向は緑地公園へと向かった、しかし…


「さて…公園に来たは良いが…やる事が特に無い、しかし、緑凛堂は十二時にならないと開かない、さて、どうする?

みんな」


「じゃあ、クレー射撃でもするか」


そう言ってクレー射撃用の道具を取り出した楓、そこにすかさず一真が…


「お前、今どっから出した、その道具…」


「どこって…ここから…」


鞄を指差す楓、それを見た一真が…


「どうなってんだよ!!

その鞄はアレか?

お前の鞄は猫型ロボットのポケット並か?」


「ちょっと違う、これは鞄だ」


「どう違って言うんだ!!

有り得んだろうか!!」


いつも以上に激しくツッコミを入れる一真、それを見て居た晃平が…


「そうだよ、こう言うところに来てやる事って言ったら、やっぱり…牛の刻参りだろ」


そう言ってポケットから藁人形と釘、そしてハンマーを取り出す晃平、


「待てぇい、時間帯が違うし、それにアレは神社でやるもんだ!!」


「でも、最近じゃあどこでも良いらしいぞ」


「そんな事あるか!!」


そう言って晃平が持って居る物を没収する一真、そして…


「それならば…」


「却下だ」


「まだ何も言ってないぞ!!」


「今までの流れからして下らなそうだからだ」


そう言って広秋の意見を完全に無視する一真、落ち込む広秋、それを見て居た匡正が…


「それなら…みんなでバトミントンでもやるか?」


「ヴァ都民屯?

何なんだ、それ?

新しい武族の名前か?」


「…どう聞き間違えたらそうなるだよ、楓よ…」


そう言って冷静にツッコむ一真、それからみっちり三十分、楓にバトミントンが何かを教えるハメになった一真で有った、そして…


「なるほど…つまり羽突き遊びみたいな物か」


「ま、ぶっちゃけるとそうなるな…てか、やった方が早いな」


そう言って羽とラケットを出す一真、ちなみに匡正と広秋は何か良く分からない試合をしている、(おもに技名が出てる時点でおかしい)、他のメンバーは楽しくやっている、それから二時間…


「ふぅ…良い汗掻いたな、広秋」


「そうだな、匡正」


「どうでもいいが、お前ら色々と間違ってるぞ…」


唯一まともに状況を理解し、冷静におかしいと告げる一真、すると匡正が…


「一真…一つ言っておく、楽しければそれで良し!!」


そう言って爽快なまでの笑顔と親指を立てる匡正、それを見た一真が…


「もう良い…ツッコむのに疲れた…諦めるよ」


「そうか?

お疲れさん、でだ、これから緑凛堂に行くが良いか?」


「もう良い…好きにしてくれ…」


完全にいじけてしまった一真、それを見て居た佳奈が…


「貴方も大変ね、一真君…」


「…もう諦めてるから良いやい」


なぜかいつもとキャラが違う一真、かなりレアな状況である、


「お~い、一真と佳奈、おいてくぞ~」


「あ、は~い、行こ、一真君」


そう言って一真の手を引いて走り出す佳奈、ちなみに、未だに立ち直れて居ない一真である、それから数分後、彼等は緑凛堂の前に居た、その中に入ると…


「いらっしゃいませ~って、一真君と隆司じゃあ無い、久し振り~」


「お久し振りです、みなさん、てかみなさん、相変らずその格好何ですね…」


「仕方ないよ、一真君、店長の趣味だからな…」


そう、この店は喫茶店ではあるが…男性と女性の制服がメイド服と執事服なのである、


「…相変らず変な趣味してますね」


「悪かったな、こっちの方が客に人気が有るんだよ」


そう言いながら店の奥から店長が出て来た、


「…すいません、師匠、でも、これはいかがの物かと…」


「…そんなに変か?

一真よ…」


「正越ながら俺もそう思います」


「隆司までか…少し考え直す必要がありそうだな…」


そう言いながら激しく考え込む店長、その会話を聞いて居た匡正が…


「…ところで、紹介はしてくれないのか?

一真よ…」


「ああ…すまん、この人は言わずと知れた俺達の師匠である人で、名前は霧島 翔さんだ、俺達の親みたいな人だ」


「霧島 翔だ、よろしくな」


翔が自己紹介を終えると今度は匡正達が紹介を始めた、それから数分後、優香との約束のパフェと他のメンバーの物を頼んで、テーブルで食べて居る、ちなみに代金は一真達の友人だからと言う事でタダである、そして、一真と隆司はカウンターでコーヒーと紅茶を飲みながら翔と話していた、


「あ…そう言えば、師匠、この前の手紙の内容、アレなんだったんですか?」


「そうですよ、俺にも届いてたけど…結局、なんだったんですか?」


「アレか…今は余り気にするな、時が来たら教える、ところで…お前ら、来週から暇か?」


翔のいきなりの問い掛けにびっくりする二人、そして…


「ええ…確かに今は夏休みで暇ですけど…」


「それなら…今居る全員にこの店の手伝いを頼みたいんだが…」


「それは構いませんけど…匡正達の意見も聞かないと」


そう言って匡正達の方を向く一真、すると…


「俺達は別に構わんよ」


「だ、そうです、手伝いましょう」


「ありがとう、うんじゃ来週から来てくれ」


「分りました」


残っていた紅茶をゆっくり飲み干す一真、そして、全員が食べ終えのを確認した一真が…


「それでは師匠、また来週来ますよ」


「あ…一真、ちょっと舞ってくれ」


「どうしました?

師匠」


一真だけ残して他は外に出て言って、


「すまんな、すぐに終わる」


「はぁ…」


「一真、最近右腕に違和感を覚えた事は無いか?」


真剣な顔付きで尋ねる翔、それに対して一真は…


「…いいえ、全く、と言うかここ数年、そんな事を感じた事は無いです」


「そうか…なら良いんだ、引き止めて悪かったな」


「はぁ…」


そう言って店を後にする一真達、それを見届ける翔、そして…


「この平和が何時までも続くと良いな、一真よ…」


そう言ってまた何か考え込む翔、そして…


「そう簡単には壊させないか、最後はお前が全て守らないとならないんだぞ…」


夕焼けを見つめながら独り言を言う翔であった…


第4話 完



如何でしたか?


ではまた後ほど…

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