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第三話 風紀委員長との出会い

少し時間が空いたので連続投稿します。

昼休みに言われて通り集まる一真達、そして今、壮絶なバトルが繰り広げられようとしていた、


「…で、どっちがどちらに行くんだ?

匡正」


「そうだな…うんじゃ、隆司と詩乃で音楽室に、一真と楓は理科室の件についてだ」


それぞれ反応はまちまちだったが、全員が納得した様子である、


「では…ミッションスタートっと言いたいとこだが…まずは武器の確認からな」


「…やはりそこからか、ま、良いけどさ…」


一つ一つ確認して行く匡正、すると有る事に気付く、


「…楓、この鞄を持ち込むのは認めないからな」


「何故だ!!」


「危険だからだ」


匡正から鞄を受け取り驚愕きょうがくする一同、何故ならば…スタングレネードが二つ、手榴弾が三つ、プラスチック爆弾が二つ、コンバットナイフ、MP5クルツA4とVz61スコーピオン(早い話がサブマシンガンである)を一挺ずつ、そのマガジンを合せて二十個ほど入って居る、それを見た隆司が…


「お前は学校で戦争でも始める気か!!

てか、昼に注意されたばっかじゃないか!?」


「…だって、エアーガンじゃあ殺傷力がきちんと無いじゃ無いか」


「殺す前提にすんな!!

取り合えずその鞄は匡正に預けとくぞ」


「…じゃあ、銃以外の武器を…」


「却下だ」


ボケとツッコミをやって居る様にしか見えない二人、それを見ていた一真と匡正が…


「…なぁ、匡正?

こいつらがコンビで良くないか?」


「そうだな…うんじゃ、一真と詩乃で理科室の騒動を沈静化して来てくれ」


「分かった、出来るだけ早くして音楽室も行こうか?」


「まぁ、それは出来ればで良いぞ、それじゃ…ミッションスタートだ」


「了解」


そう言い残し二人は三階にある理科室に向かう、それから二分後…


「…ここだな、しかし不気味だな、夜の校舎は…」


「そうだね…」


少し震えている詩乃、彼女も例がいなく一真達と一緒に戦場に居たのが、幽霊などの類いは全くダメなのである、


「…安心しろ、この世に幽霊なんて居ない、それに…何が有っても俺がみんなを守る」


「…うん、そうだね…」


そんな事を話していたが、急に真剣な顔付きに変わる、一真


「この臭いは…煙草だな、なるほど、そう言う事か」


「…夜の校舎で不良が煙草を吸う為に溜まり場になっているんだよね…」


「そう言う事だ」


そう言って少し考えた後、一真が…


「…今から突入してシバき上げて来る、さて…異存は無いな?」


「ええ…気を付けてね…」


「ああ…」


そう言って理科室に入る一真、そして、電気を付けた、


「だ、誰だ!!」


「残念ながら…雑魚に名乗る名は持ち合わせて無いもんでな…」


「何だと!!!」


そう叫びながら殴りかかって来た不良二人、しかし…


「はぁ…竹刀を使うまでも無いな…」


そう言いながら走って来た不良を一撃の蹴りで伸した一真、


「さて…あと二人しか居ないぞ、どうする?

降参するか?」


「うんな訳行かねぇな、何故なら…お前はここで死ぬんだからな!!」


そう言いながらナイフを持ち、下品な笑いをする不良、それを見た一真が…


「下品な輩だな…品性の欠けらも無いな…」


「何だと?」


もう一度聞き直そうとしたが出来なかった、何故なら…


「がぁぁぁ!?

痛てぇ…!!」


そう、一真の手により肩の関節を外されて居たからである、


「さて…君で最後だ…」


一真が近付いて行くと不良は悲鳴を上げながら逃げて行った、しかし、一真も詩乃も追いかけようとはしない、何故なら…


「…貴方が主犯の様ね」


「あぁ?

何だ、お前、いきなり足止めしやがって」


そう、逃げ出した不良生徒の前に一人の女子生徒が立って居た為、止まったのである、


「どけっ!!!

俺は急いでるんだ」


「分かったわ、退いてあげる」


そう言った次の瞬間、女子生徒の腰に差して居た刀を抜いた様に見えた、しかし、気付いたら彼女は不良の後ろにいた、そして…


「…もう行って構わなくてよ、でも…まともに歩ければの話だけど…」


彼女が微妙に納まって無かった刀をきちんと鞘に納めた瞬間、不良の制服は跡形も無く消え去っていた、


「…(かなり出来るな、こいつ…)」


「さて…理科室にいる二人、ちょっと来なさい」


女子生徒に呼び出されてそちらに向かう二人、そして…


「…貴方達ね、会長が言ってた助っ人って」


「そうだろうな…」


「そんなに堅くならなくて良いわよ…私は桜樹 佳奈、佳奈で良いわ、貴方達は?」


そう言われて少し考え込む一真と詩乃、そして…


「錬条 一真だ、一真で構わんぞ」


「神崎 詩乃です、詩乃で構いません、どうぞよろしくお願いします」


「よろしくね、詩乃さんと一真君」


一真と詩乃が挨拶を済ませた二人、そして今度は一真が…


「じゃ、次は俺からの質問だ」


「…スリーサイズと体重以外なら教えてあげるわよ?」


「聞くか!!!!!」


激しくツッコミを入れる一真、それを見て苦笑する佳奈、


「はははっ、冗談よ、で?

何が聞きたいの?」


「…あんた何者だい?」


「私?

私は風紀委員長だよ?」


「…(何か隠してる様だがまぁ良いか…)」


そう思いながらも決して口に出さない一真、すると今度は佳奈が…


「次は私の番ね」


「…成績と彼女が居るか否かの問いと過去以外ならできる限りは答えよう」


「…(知りたい事は全部話してくれないか、ま、初対面では教えてくれないか…ま、仕方無いか…)生徒会長に許可を得て居るのは知ってたけど…どこから侵入して来たの?」


「玄関から堂々と…」


そう言われて納得した佳奈、そして…


「そう…ところで、二人とも風紀委員会に入らない?」


「…いや、止めとくよ」


「そう?

貴方達なら即戦力なんだけど…ま、良いけど、気が向いたら言って頂戴…それより、気になって居たのだけれど…残りの不良生徒は?」


「ああ、彼らならそこで伸びてるよ」


一真が指先には不良生徒が倒れている、それを見た佳奈が…


「…これ、全部一真君一人で殺ったの?」


「気のせいか?

殺るの字が違う様な気がするんだが…まぁ、伸したのは俺だが?」


「そう…」


少しの間考え込む佳奈、そして…


「やはり貴方は我が風紀委員会に是非とも欲しいわね…」


「…残念ながらそれは無理だな」


「どうして?」


「…この学校の何人ぐらいが知って居るか分からんが、俺、一応は副会長だし」


そう告げられて驚きの表情を浮かべる二人、どうも知らなかったらしい、


「…ま、公の場での活躍&会議すら出て無いからな…」


「良くそんなんで副会長の座から下ろされないわね…」


「だから暗躍的な活動を引き受けて居るんだよ…」


「学校側からの依頼で?」


そう尋ねられて少し悩んだ末一真が…


「…そうだ、今回の様に苦情の対象や事務的な事をする場合も有る…ま、生徒会長直属部隊みたいなもんだ」


「…まるで子供の遊び見たいだわ」


「…ま、実案を出したのは匡正…進藤が提案したんだがな…」


それを聞いた瞬間、佳奈の表情は一転した、


「進藤って、あの杖術部の元部長の?」


「そうだが…あいつそんなに強いのか?」


「強いも何も…最強と言われるこの学園都市の五指に入るぐらいの強さよ!!」


「ふ~ん、そんなに強かったのか…能力無しで」


そう聞かれて頷く佳奈、それを見た一真が…


「なら強いだろうよ、あいつ並の人間じゃあ相手にならないからな…昔、あいつは能力者五十人を一瞬で蹴散らしたらしいし…」


「…軽く言ってるけど、貴方の実力は?」


「そうだな…匡正と隆司、詩乃と広秋が全力でかかって来ても、二分で伸す自信があるぜ、それに…匡正に負けた事は一度も無い…」


それを聞いて呆れ返る佳奈、


「…ちなみに、私と殺り合ったらどうなの?」


「さぁ…今のあんたじゃ相手にすらならんだろうよ、しかし…あんたは俺と違い、これから伸びるだろうよ…能力的にもな」


「そうですか…って、ちょっと待って下さい、一真君は能力者じゃあ無いの?」


「うん?

全くとまでは言わんが、回復系統の方術以外は全く使えないぞ?」


驚愕の真実を突き付けられた佳奈、そう、一真は能力者ではあるが、楓や広秋達の様な事は一切出来ない最低値の能力者なのである、しかし、彼らの上を行く武術を持って居るからこそ肩を並べて戦えるのだ、


「…本当に貴方には驚かされっぱなしですね、ますます気に入ったわ」


「そいつはどうも」


そんな事を話して居ると…


「匡正からメールだ…戻って来いとさ」


「…行くの?」


「ああ…俺の仕事はここまでだ、あとは、佳奈さん、貴方の仕事だ、じゃ、またな」


そう言い残して夜の校舎内に消えて行く二人の姿を見送る佳奈、そして…


「錬条 一真君か…相当腕が立つみたいね、でも…かなり悲しい目をして居たわね…まぁ、今考えても仕方無いか、さ、仕事仕事」


こうして出会ってしまった二人、そして動き出す歯車、果してこの先どうなるのかはまた先の話です。


第三話 完

如何でしたか?


つまらないかも知れませんがお付き合いいただきありがとうございます。


ではまた

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