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暗闇のトンネルから異世界へ  作者: 犬のしっぽ
38/45

幕間     リューキは魔者

え~、あれだけの種類の魔法を使えるのに使えない。


魔力量滅茶苦茶あるのに放出出来ない、何者さんなんでしょうかあの子は。


一寸だけ教えたら、魔者に変身。

今日はリューキの為だけの魔法教室、昨日魔力量の測定と使える魔法の種類の確認をしたけど。有りえない様な魔力量と、全種類の魔法が使えると分かった時はわたしも驚いた。何万人に一人とか何十年に一人の確率でしか生まれないと言う特別な人、そう、人族にしか生まれないの魔法使いだ。同じ人族には魔法や魔力をもって生まれてこない事も有るから、ある意味それでバランスが取れているのかもしれない。




人族以外の他種族は必ず一つ、多くても三種類の魔法を持って生れて来る。種類を沢山持って生まれると、それもバランスなのか魔力量は決して多くは無い。一つの魔法を使えるだけの者は、それなりに魔力は多いがリューキの様に物凄い量では無い。さてどの様に魔力を引き出して、リューキが魔法を使える様にするか。今日は特別なんか大変かも知れない、胸がドキドキしますね。





「ネルさん、今日から魔方教室よろしくお願いします」




「はい、こちらこそよろしくお願いします」




「俺は魔法の事を、忘れたのか覚えていないのかもはっきりしません。魔法全種使えるとか言われてもピンときません、魔力量に至ってはそんなに有ってどうするの的思考しか有りません」




「まぁ、慌てる事も無いでしょう、心静かに精神を集中して何かを感じたら言って下さい。人それぞれに感じ方が違いますからね、特大魔法を使う訳では有りませんから魔法陣は必要有りませんし」




「例えばどんなふうに感じるのですか、冷たいとか温かいとか、何かざわめく感じとかですか」




「わたしの場合は温かい感じと何かが身体の中をめぐって居る感じでしたね」



                   ☆

                   ☆

                   ☆

                   ☆


「なんだか沢山の色が駆け巡っている感じがします、これなんでしょうかねぇ・・?・」




「多分そうでしょう、何かの色を選んでその色を操ってみて下さい」




「え~と、紫色は雷だっけ」




「そうです、最初は出来るだけ小さく、ぶつける目標は案山子に願います」



「案山子へ、光の速さでサンダー」



[・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・]



「案山子が・・・・成功なんでしょうか」




「まぁ・・・ズタボロなんですからそうなんでしょうね」



恐ろしや・・指先位の大きさの塊だったのにあの速さと威力はなんでしょうか。目にもとまらぬって言うのはあの事です、これで範囲魔法なんかが使える様に成ったら・・・味方でいましょ。




「魔法って凄いですね、肉体から飛ばせるなんて・・・嘘さって言いたくなりました」




「あ~・・まぁ、攻撃魔法は、後は自分のイメージで練習すれば大丈夫でしょう」




「身を守る防御魔法とか、怪我を直す治療魔法とか、身体を癒す癒しの魔法とか、移転魔法とか、転位魔法とか、転移魔法とか、身体強化魔法とか、物作りの魔法も有りますし盛りだくさんですよ」




「あいっすね~、俺はそんなに頭は良くないと思うよ、いっぺんに色々言われても~」




「あっ、あはははっ、そうですね。魔法は如何に自分のイメージを膨らませて使えるかですから、そこの所をいかに理解して使いやすいようにするかですね。それぞれの魔法には特徴が有ります、特徴もつかんで使って下さい」



「あれっ、もうお終いなんですか」



「リューキは自分で工夫した方が伸びる様です、暇が少しでも有ったならどんどん使ってください」




「移転魔法は面白いかな、物をどこかに動かしたり、例えば石を魔物の心臓に送ったり」




「えっ、そんな事を考えたんですか、まあ魔術師だって色々居ますが。移転魔法が使える方は珍しい術者ですからね、色々なやり方が有るでしょう・・・一寸怖いです」



「でっ、魔法陣はどうやって作るんですか」



「それは魔法書を読んで理解して作ってみるしかないですよ、字は読めますか」



「あー、ここに来るまで看板とか見て居たけど理解は出来ましたね、難しい文字はどうか分かりませんが」



「ギルドにも魔法書は置いてあります、それを読んでみればどの程度か分かるでしょうね」






数日後、工房が立ち並ぶ一角が騒乱状態になって居た。ギルドには狩りの対象に成ってた魔物の部位を持ってきたリューキは、残った本体などを工房に売る為魔物を工房の一角に運んで来たからだ。確かにギルドには狩りましたの証明を持ってくれば良いだけの事、後の始末まではギルドは関知しない。余程の魔物だったらギルドでも人を送って引き取るが、大抵はそこに捨てて来るのが大半だ。リューキの一言は、役に立つところが有ったら勿体ないし、運ぶのそんなに面倒でも無いし・・だった。ギルドに提出した部位だって貴重な物だが、その他にも使える所をそのまま捨てて来る確かに勿体ない。





風魔法で浮かして運ぶのかと思ったら、決めた位置に転位魔法で狩りをして倒した魔物を決めた位置に転位魔法で移動したと言うが・・・あー混乱します。空間を切り裂いて倉庫を作れないかなと呟くリューキに、ギルド職員一同は絶句した。たった数日間でそこまで魔法を使える様になるなんて、化け物見たいですよ・・あ~違った魔者ですかと突っ込みを入れたい気分です。

幕間は別に書いて載せた方が良いのかなと思ったけど、面倒なんで。

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