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「住んでいるマンションの前に、自販機がある。」①

作者: イナバ
掲載日:2026/05/20

「住んでいるマンションの前に、自販機がある。」から始まるストーリーを400文字で自由に書くという課題。

住んでいるマンションの前に、自販機がある。


そのことを思い出した僕は、

烏龍茶しか並んでいない店先の自販機を横目に喉の渇きをこらえて帰路についた。


マンションまでたどり着き、自販機の前で足を止めた瞬間、僕は茫然とした。

お目当てのコーラは160円だが財布の中には150円。


あまりの渇きに耐えかねた僕は、周囲に誰もいないことを確かめ、自販機の下を覗き込んだ。

すると、暗がりに光る1枚の十円玉を見つけた。

僕はすかさず腕を伸ばした。


指先が硬貨に触れた、その刹那。

何者かに手首をつかまれ、身体ごと自販機の下の暗闇へ引きずり込まれた。


気がつくと、僕はラーメン二郎のカウンターに座っていた。

目の前には大ラーメンが鎮座している。

僕は臆することなく箸を取り、十分足らずで食べ終えて店を出た。


いつもならここで烏龍茶を買って帰る。

けれど、今日はなぜだかコーラの気分だ。


そうだ。

住んでいるマンションの前に、自販機がある。

他にもいくつかのストーリーを考えたので足を運んでいただけたら嬉しいです。

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