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勇者戦争  作者: sizu.
第三章 南の勇者編
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東南合併国ライン跡地-⑥

「フイナ様!ご報告に参りました!現在、負傷者六十名うち軽傷者が七名、重傷者五十三名。死者五十六名です……。」


一人の兵士が悔しそうに、悲しそうに報告をする。


「お疲れ様。あなたは一旦休んでください。まだ少し兵がいるようなので私はそれを片付けます。」


「失礼します!」


兵士は頭を下げ簡易テントに向かった。


「自然には申し訳ないですけど、面倒を減らします。」


私は右手を横に広げる。するとナイフが高速回転し、移動することで敵兵士の首をはねる。


「ふぅー上手くいって良かった……。私も休、おお…………………あ゙………………」


         ボトン………!!

         

ゴロゴロ………


「ん?フイナ様何かありましたか……って?!ヒィィ………………」


         ゴロゴロゴロゴロゴロ


「ん〜、さっきのが第五支部長なのかぁ……浅いな。ノーノー濃厚。」


そこには、バッシ・カイシの足元にはフイナ・チョウの首が、そこには一人の兵士のバラバラの肉片が 

 

          あった。 

イースト護衛騎士団第五支部長〈残姫〉フイナ・チョウ 死亡


「待ってな。最強君。超絶濃厚な戦闘を届けに行くからッ……!」








「まだよっ……!!私は戦えるのっ…!!」


オカママは既に瀕死の状態だった。でも攻撃をやめなかった。今のオカママは痛々しく、簡単に攻撃を受け流すことができた。


「もう一人は死んでいるぞ。お前ももう楽になれ。」


俺は無我夢中で攻撃を続けるオカママに言った。


「諦められないッ……!!私はみんなの為に♡……勝たなければ……!!」


「ん?」


倒したはずのカイシに足を掴まれていた。


「カイシ…!泥臭い男はタイプよっ♡……オラァァァ!!」


四象景律(ししょうけいりつ)-花。」


         「椿(つばき)。」

俺はオカママを斬った。


「ガハッ。」


「なかなかの実力だったぞ。」


俺はオカママを称賛した。ここまで俺と張り合えるものは居ないからだ。


「あなた、いい男ね♡……最高よ…。」


オカママはそのまま気を失った。ほっとけば死ぬだろう。


「フイナ達のもとに………」


「ユイガさん!!」


俺が結界を解くと聞き覚えのある声がした。


「コウか何故お前がここに?」


「魔素がありません。このままだとヤバイかもです。」

 

コウは息を切らしながら言った。


「俺もサウスに行こう。魔法が使えない状況はマズイしな。」


「はい。じゃあすぐにでも………」


「コウ!!」


俺はコウの前に行き攻撃を代わりに受ける。極細の糸……来たか、あいつが……。


「仲間を庇うなんて、濃厚な心を持っているのだねぇ。」


「コウは俺の大切な配下だからな。ところでそちらの方面にはフイナがいたはずなんだが……。」 


「あぁ、女の子なら殺したよ。首があっちに落ちてると思うよ。」


〈難南〉総隊長であるバッシ・カイシは嘲笑うように言った。


「四象景律……!」


俺はバッシに斬りかかるがそれと同時に全身が切れる。


「君の周辺には糸を張っているかなねぇ。あ、そこの軍師くんも動かないほうがいいと思うよ。」


俺は力付くで近づき唱えた。


「俺から半径三メートル以内は空気が凝固する。」


再び結界を張る。何が起きても壊れない。空気からの断絶。


「ユイガさん…?」


「コウよ。俺はお前らを頼りにしている!皆を任せた。」


コイツの相手は明らかに面倒だ。南の勇者も控えているはずだ。ならここで俺ごと終わらせる。


「俺の体内の空気や血液、全ては膨張し破裂する。」


「ユイガさん!!何を?!」


すまないなコウ。だが安心しろ。ワルパフや、アズマが俺の代わりとなる!


「自爆ってことぉ?適当すぎる……。失望したよ。」


パァン!!


「ユイガさん!!」


ユイガ・ソンの絶加は事象の書き換えなどではなかった。空気などの無機物に命令を下す。彼は持ち前のセンスと努力にて最強まで上り詰めていた。


享年三十歳。最強はここで散る。



「自爆と言いながら道連れに出来ないのは濃厚でも何でもないよね。」


「は?」


ユイガ・ソンの自爆。それはコウにとって一番、想定外であった。そんな事する人ではないと思っていた。そんなユイガ・ソンの最大級の自爆にバッシ・カイシは耐えたのであった。


「君を殺して、オカママを回収したら引こうと思うからさ、大人しく死んでくれよ。濃ッ厚ッにィ……!」


バッシは糸でオカママの傷口を塞いでいるのが分かった。


「は、ははははは!このままじゃ、本当にまずいですね……。戦闘に関してはからっきしなんですよ。本当に。」


「軍師だからといって訓練を怠った気味が悪いね。それは。それじゃ、死んでもらおっか!」


糸が目の前に来た。死を悟った。すいません。ユイガさん……俺、ダメだったみたいですね……。


「グホッ!何この攻撃!!濃ッ厚ッ過ぎない?!」


今の攻撃は…?誰が……。


「コウ様!!大丈夫ですか?!」


「リン、様……。どうして……。」


俺の窮地に駆けつけたのは馬車で移動中のリン様だった。


「アズマ様は仲直りに行きました。」


「そうかぁ、鉢合わせたか。濃厚おじさん!俺、仇打たせてもらいますわ!」


俺はバッシに向かい指を差した。


「それは……濃厚な展開ッ……!!」


イースト護衛騎士団第二支部長〈軍師〉コウ&〈宮廷魔法使い〉スターリン・イーストVS〈難南〉総隊長バッシ・カイシ








風が吹いていた。ナミは精霊を従わせ、俺に剣を向ける。

「会ってしまったね。東の勇者。」


ナミは冷徹な目で俺を見た。


「俺はお前と話をしに来たんだ。一回座って……」


「君は馬鹿なの?ここは戦場だよ?」


ナミは話を聞かずに剣を振るってくる。


「剣で語り合おうってことか。それもありかもな。」


〈東の勇者〉VS〈南の勇者〉


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