歴史
「アズマ様!起きてください!アズマ様!」
誰かが俺の名前を呼んでいる…。聞いたことのない声だ。というかなんで俺はこんなにも必死に名前を呼ばれているのだろうか…。
俺はゆっくりと瞼を開けた。光が差し込んできて眩しかった。
「ここ、どこ…?」
「あ…!父上!アズマ様がお目覚めになられました!」なんで、知らない美少女が俺の名前を知ってるんだ…?俺の名を呼ぶ少女は銀髪でダイヤのように美しく透き通った目をしていた。銀髪のおかげで目が余計に目立ち、俺は一瞬でその目に、美しさに引き込まれていた。
「あぁ、アズマ殿目覚めてよかった…。突然倒れてしまったから本当に心配で…。大丈夫ですか?」あ、そうか俺は異世界に召喚されたんだったな。
「はい、大丈夫ですよ。というかその…隣の方は陛下の娘さんでしょうか…?」国王に対する敬語など何も知らないので、できるだけ丁寧に聞いた。
「はい、この子は娘の…」と陛下が紹介しようとすると…少女が割って入ってくる。
「私はイースト第三王女のスターリン・イーストと申します。リンとでもお呼びくださいアズマ様。以後お見知りおきよ。」スカートの裾を軽く持ち上げ、礼をする。名前を知ってるようだが一応、挨拶をする。
「東です。あらためて、よろしくお願いします…。」というかあんな挨拶をなまで見るの初めてだ…。陛下がゴホンと軽く咳払いをし、話を始める。
「疲れている所悪いとは思うが、君にはこの世界について色々と知ってもらうぞ。そして最終的には勇者として、戦争に参加してもらう。」
「な、なるほど…。」
「緊張せんでいい。私は戦場に出向いたりで忙しいからな。リンとメイドらが教えてくれる。」陛下はそう言って笑顔を見せた。
「だが、今は戦いが起きていないから私が教えてもいいんだぞ。」あ、圧が強い…。
「ガハハハ!冗談じゃよ。」表情が硬かったのかどうやら笑わせようとしてくれていたらしく俺の方をぽんぽんと叩く。
「私は会議があるからもう行く。何かあったら言うといい。またな、アザミ殿。」
「はい、また…。」
三日後、三日前はゆっくり休めと言われたからたくさん寝た。
この三日で歴史やら何やらを聞いた。まず、この世界では五つの国があるらしい。ノース、サウス、ウエスト、イーストそしてセントラル。これらの国は昔一つの大都市だったらしいが、ある日神を名乗る人物が全人類に加護を授けたらしい。その加護は絶対的加護、通称絶加と言うらしい、絶対に変えられず、一つのみ得られるいわば特殊能力のようなものらしい。そして、いつの間にか絶加を悪用するものが現れ内戦が続いていたらしい。そこで大地を操る絶加を持つという者が五つの国に分け、そこでの内戦が今の戦争にまで繋がってしまい、何のためにやっているのか分からない無駄な戦争になっているらしい。おそらくプライドが邪魔して終わらせることができないんだろう。そこで、その無意味な戦争を終わらせるために出てきたのが勇者らしい。勇者は東西南北の勇者がいて、それぞれ協力な絶加を持っており、勇者達がパーティーを作り戦っている。くだらん戦争に俺は巻き込まれてしまったようだ。ちなみに俺で東の勇者は二十八人目らしい。
それで、俺の絶加は何かって?ふふふ、それを今から調べに行くんだ!どんなチート能力を持っているんだろう!楽しみだ…!
「判定結果出ませんね…。」
「え…?」他の勇者の能力がチートなのに対して…?俺は結果なし…?ということはもしかして…。
「おそらくですが…。アズマ様の絶加はないと思ったほうが…。」
「嘘だろぉぉぉぉぉぉぉ?!」
説明ばっかで面白くなかったかもしれないですね。




