雑音
気分転換で異世界もの書きました。
ハァ、ハァ、ハァ。荒い息を吐きながら私は国王の元へ向かう。
「へ、陛下…!東の勇者が…、東の勇者が殺されました!」
「何っ?!新しい勇者候補はいないのか?!」国王は声を荒げる。
「現在候補となるものはおりません…!!」
「ならば…召喚魔法を使うぞ…。」
「ですが、陛下!召喚魔法はセントラルの許可がなければ使えません!それに召喚魔法を使ったとしてもセントラルでの万全な準備がなければ失敗する可能性が…!」
「そんなことは分かっている。だが!我が民をできるだけ、この腐った戦争に巻き込むわけにはいかないんだ!」
「陛下…。」
「すぐに準備を進めろ。バレた時は、私が全ての責任を取る。」
「かしこまりました。」私は陛下の部屋をあとにした。
「はぁ…。帰ってアニメが見たい…。」
「おい!東!何しょぼくれた顔してんだよ!」
「あ…。おはよ、蓮君。」
俺は東。普通の高校生。そして彼は、蓮君。俺の幼馴染だ。すべてにおいて平均より上か下かみたいな俺と違い、蓮君は何でもできるのに常に上位にいる。本当に凄い。
「そういや、東。あれ、見たか?」
「ふふっ、当た¿;”†]·¢‼⁇」
あれ?アニメの話をしていると、突然頭にノイズのようなものがかかった。
「あ#$|<?¿”?!あず¿’-ΞεΞ?!」
俺のこと呼んでるのか?すると足元に突然、魔法陣のようなものが現れた。
眩い光と共に俺の意識は薄れていった。
「んっ…眩しい…。」ゆっくりと瞼を上げると光が差し込んできた。眩しい…。
「やった!成功だ!今すぐ陛下に報告を!」
ん?成功?何が?
当然のような疑問を俺は頭に浮かべた。というか、蓮君はどこに…?
「勇者様、どうぞこちらへ。」甲冑を着た男が案内してきた。あ、これお決まり展開なやつだ。魔王討伐依頼?チート能力?そんなことを思い浮かべていると男は止まった。
「陛下!勇者様の召喚に成功いたしました!」少しびっくりしたのと、いい声だと感心していると「入れ。」と陛下の声が聞こえた。
ガチャッと少し重い音が鳴りドアが開く。
「私はイーストの国王、ウィン・イーストだ。どうぞよろしく。」そう言って頭を下げた。
「あ、えっと。東です。こちらこそどうぞよろしくお願いします。」俺も頭を下げた。
そして陛下は頭を上げ俺に告げた。
「アズマ君。君にはこの国を守ってもらう!正確には他の勇者を殺すあるいは戦意喪失させることで、この腐った戦争を終わらせてほしい。」
え?戦争…?魔王討伐とかじゃなくて?俺の頭が追いつかなかったのか、疲れていたのか定かではないが、意識が遠のいていくのが分かった。
俺はなん?¿ε※;"こんな(¿“❜√;ころにいる¿※ε;‥だ…?また俺の頭にノイズがかかる。
異世界召喚で魔王討伐?そっちの方が良かったかもしれない。あの時の俺はまだ、何も知らなかった…。
来たばかりだから?それもあり得る。だが、根本的に違っていた。異世界召喚はアニメで見るようなものじゃなかった、あんなに生温いものでは、決してなかった。
東君は超平凡な高校二年生。とても影が薄いです。あんな感じでしたが、優しい性格の持ち主です。
蓮君は何でもできる凄いいい人。光みたいなもん。




