第二十七話「不死のクラゲ、希望の出口」
女王につれられ城の地下へとおりる。 そこには巨大な扉があった。 久しぶりにあったザークと手をあげあう。
「ここは......」
「宝物庫です」
中には絵画や調度品、武具などがある。 それらの中を歩くと先に一つの祭壇のようなものがある。 その上に一つの手のひらに乗るような青い玉があった。
「これは......」
「ええ、彼らはこれをもとめているのではないでしょうか」
そう女王はいう。
「それはなぜですか?」
「わが祖先が伝えた宝玉です。 これには途方もない魔力が含まれているといいます」
(宝玉...... 魔力が含まれている)
「これは......」
「どうしたの? リオネ」
「私の国にもあれとよくにたものがあります...... 色は黄色ですが、ただダンジョン騒動の一件でいつの間にかなくなっていました」
「まさかハウザーが......」
「大森林にもあったわよ。 緑だけど、でもいつの間にかなくなってたわ」
ティルレも続けていった。
「まさか、三種族のところに宝玉が...... そして消失」
(これをハウザーたちは欲しがっている。 なにかに使おうとしているのか)
「女王! モンスターの数が増えてきました!」
「門から離れさせてください。 城にみなを避難させて!」
「我々は前にでます!」
私たちは城の外に向かった。
ドンドンッ!
絶え間なくモンスターの攻撃を受け鉄の門が歪んでいる。
「このままだと破られるな...... よし光よ溶けろ」
光球を放ち鉄の門のすきまに投げると液化させて付着させた。
「固まれ!」
液化させた光魔法を固めて隙間をうめる。 それを続けて門の強度をあげた。
「これでしばらく時間は稼げる。 とはいえいつまでも持たせられないか......」
「待って、やってみる」
「ティルレのゴーレムか。 たのむ」
ティルレは目を閉じると、地面から人の形をしたゴーレムを作り門へと押し当てた。
「とけて固まれ!」
ゴーレムは泥のようになると門の上から被さり、固まっていく。
「これは......」
「ケイのやってた魔法を私なりに使ってみてたの。 初めてうまくいったけどね」
そう満足げにティルレはいう。
「取りあえず、門は防げた」
「ええ、ですが、城の外壁もいつかは破られるでしょうね。 それに少しですが、飛行できるモンスターがきます」
フォルシ将軍は空を飛ぶモンスターをみながらいった。
「そうですね。 援軍がくるまでもたない場合のときのため、対策をとらないと......」
リオネがそういった。
「でもどこににげる。 湿地帯だから逃げ場もないよ。 全方位モンスターでいっぱい」
ティルレは城壁の上空から外を見回していう。
「なにか手がないか......」
「ひとつだけあります......」
「女王! まさか! 危険すぎます!」
フォルシ将軍がそういった。
「いえ、ここを破られれば同じことです。 ここが落ちればこの国も終わります」
女王はフォルシ将軍にそう毅然という。
「何かあるのですか?」
「城の地下から外に抜けられる地下水路があります」
「あるのに使わないということは、なにかあるのですね」
「......ええ、ダンジョン化しており、強いモンスターがいて使えなくなりやむなく扉を封鎖したのです」
「わかりました。 そこは私たちがいきましょう」
「さすがにあなた方にそこまでしていただくわけには......」
「いえ、可能性は増やしたほうがいい。 救援が間に合うかはわからない。 ここのほうがモンスターが多く四方から攻められています。 我々が地下水路を通り外への脱出路を確保します」
「女王、俺もついていきます!」
ザークがそう手を上げた。
「......わかりました。 あなたたちならば可能かもしれない、ですが無理だと感じたら帰ってください。 お願いします」
「はい」
女王から許可をえて私たちは城への地下へと向かった。
「ここか」
扉をあけ地下水路へとはいる。 その暗い水路は魔力が満ちていた。
「ザーク、ここにいるモンスターはなんなんだ?」
「ああ、ここには【アンデッドジェリーフィッシュ】というクラゲのモンスターがいるんだ」
「あの......」
リオネが言葉を失う。
「知っているのリオネ?」
「ええ、魔王時代のモンスターで不死のモンスターです...... いくつもの町を滅ぼしたとされます」
「ああ、再生により、攻撃を無効化されてしまう。 正直対処方がない......」
「ど、どうするのよ。 そんなものどうしようもないじゃない!」
ティルレは慌てている。
「落ち着きなさい。 どうしようもないとは決まっていないよ。 不死とはしなないだけ、無敵ではない。 取りあえずそれをみつけて排除しよう」
「本当に...... まあ、ケイどのを信じよう」
ザークに連れられ地下水路をすすむ。




