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ハーミットなごちそう  作者: 白海レンジロウ
【下ごしらえ1食卓編】
11/59

下ごしらえ2 トランシープの町。

トランシープか。


遠足に行く際になんて子供たちに教えようか。


とりあえず町の歴史を頭の中で整理しながら書き記そう。

メロディアス国の東部、トランシープの街。


フォルティシモ山脈の麓にあるこの地域は国内横断鉄道の貨物拠点である。


物資の保管と貯蔵するため多くの倉庫がトランシープ駅を中心に点在し。


中央にある首都メロディアント。


南の港湾都市ハーモハニー。


北の寒冷都市であるビートビー。


それぞれの都へ東部諸国からの輸入品を国内に送り届けるだけでなく。


逆にメロディアスの輸出品を他国へと運ぶ役割を担い。


トランシープの街は東部貿易において重要な場所なのだ。


これは現在の魔導教皇エメラ・ステラからの話でなく。


鉄道網や数多くの倉庫こそなく。


国境線に直に接してこそないものの。


東部からの交易の中継点として宿場町であった。


かつてこの地には多くの宿があり。


それぞれの店には小規模な劇場があったため。


自然とこの地には数多の音楽の精霊が訪れ。


精霊たちと契約を果たし。


更には彼らを直接召喚するまでの。


族継伝統魔術ファミリアーツとして極め。


一族間で代々受け継がれてきたのだが。


もはやそれも形だけしか残っていない。


鉄道の普及は言わずもがな。


MAGを搭載した馬いらずの車。


魔導車リードウィールが誕生し。


大型の車両であるバス、トラックによって。


人や貨物の移動がより速く楽になり。


わざわざトランシープに宿泊せずとも。


国境線に接する東の都ダンスパイダーで泊れば事足りると宿場町としての役割が奪われてしまった。


もう一つの理由として。


現教皇のエメラが宿が賭場の温床とみなし。


風紀や治安を乱すという民衆からの声により賭博の禁止令を全面的に宿へと通達した。


しかし、これは建前であり。


トランシープの町長や各宿屋の主に賭博を禁ずる代わりに補填金を出し。


更に魔導庁負担で宿を倉庫へと改築するための費用まで与えられ。


宿場町は倉庫街へと変わっていった。


それにより五年以上前から。


トランシープの地には音楽の精霊は訪れなくなり。


族継伝統魔術を今日でも有する。


一部の魔術師たちによって召喚された精霊の音色であれば。


かつてのトランシープの音色を楽しめるだろう。


もっとも。


宿屋の主人たちは倉庫の地主として今でも。


利益を儲けているのだろうが。


元々は芸人や音楽家だったが。


精霊と契約を交わし。


中流階級や貴族にまでなり上がった人々は時代の変化についていけず。


どんどんと落ちぶれていった。


族継伝統魔術による精霊の召喚でかつての名残は楽しめるだろうが。


MAGの録音機能や録画による悪用を防ぐため。


魔導庁の定めた法律により。


精霊を用いての芸術活動による金銭の受け取りは禁止された。


金や法律、交通手段の変化がしていった影響で。


人や町は大きく変わっていった。


決してそれらは悪ではなく。


時代の流れにおける。


正と負、両方の面として。


受け入れなければならないだろう。


キャロットラバーズ副院長、スパーク・ガルムズがここに記す。

ここまでお読みくださりありがとうございます。

新しい年になり今年の抱負に向けて。

読者の皆様も動いてらっしゃると思います。

そんなお忙しい中で私の作品にお目通しいただき感謝しかありません。

ところで、お気づきの方もいるかと思いますが。

エメラの就任時期が過去の話と異なるため。

第四話従者のつくるご飯に修正をしておきました。

今後も定期的に訂正をしていくかもしれませんが。

暖かい目で見守っていただければ嬉しいです。

ごめんなさい、未熟で。

さて、次回の更新は1/15の17:00になります。

自分も無理のない範囲で頑張らないと。

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