予告あり
初投稿 まぁここの空気に合わないかもしれないけど
お坊さんの不思議話を適当に書いてみる
夏の暑い日
盆棚経回り
まぁお盆のお経を一軒一軒読経して歩く
本日も最後の一軒
こんにちわー
誰もいない
田舎なのでそんな時は、まぁ勝手にお経を読んで帰る
お仏壇はお盆用にきちんと飾られていて 、壇の上にはおじいさんの写真が飾られている
寺のご近所だったのでガキの頃はよくかまってくれた爺さんだった。
まぁ写真を見ながらお経を読む。。
「そろそろ婆さん連れてくよ」
頭の中に声がする
あーはいはい
そういう声は、自分の脳が作り出した幻想の声の場合が多いので
相手にしない
まぁ そんな感じで帰る。
ひと月ちょっとが経ち
秋の彼岸に電話が鳴る
その家からだ
もしかして。。。。。。。。
やっぱり
まぁ そんな偶然もあるさ。
何事もなく葬儀を終わらせて
四十九日の日に呼ばれて、法事のお経を読む
読みながら写真を眺めてると
「仲良しの婆さんさぁ来年迎えに行くからさぁ、よろしくね」
あーはいはい
偶然が二回も来るわけがない。。。
年が明けても そんな連絡も来ないので
あー今度こそ幻聴だったんだなぁ
なんて安心していたら
春の彼岸
電話が鳴った。。。
まぁそこで幻聴の連鎖は終わった。
二人のお婆さんはお彼岸に旅立った
迷わないように向こう岸でかつての仲良したちが待っていたのかな。
まぁ寂しい思いはしてないだろうな
そんなことを思いながら 自分が寺に入ったときに喜んで笑ってるお婆さん二人と撮った
写真をだして眺めた。