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その一歩は未来の為に  作者: 花蝶水月/五月雨黛
緩和休題
4/9

とあるクラスメイトの日常

割り込み更新失礼します!

初のコメディ仕立て……楽しんで頂けると嬉しいです(๑°ㅁ°๑)‼✧

※1部腐ネタ注意!!




 初めまして、私はモブ子って言います!

 最近の趣味は優男にしてモテ男、そして生徒会書記を務める我がクラスメイト、島崎凪君の観察なのです!


 「はぁ、島崎君可愛い……」

 「恰好いい、じゃなくて?」

 「何言ってるの!恰好いいから可愛いのよ!」

 「はぁ?」


 アレですよ、フィルターと言うやつですよ。

 何の……なんて不粋な質問は聞き入れませんよ?


 休み時間、堂々と島崎君を眺めてたら、近くに来たらしい友人が声をかけてきました。

 あ、今微妙に島崎君が見えなくなっちゃいました。

 そこをどいてくれ友人!

 私の事を思うのなら視界を塞がないでえぇぇ!!






 昼休みに私は島崎君に告白をしたのだと言うクラスメイトの女子の話を友人と共に聞いていました。


 「……やっぱり駄目だった、島崎君に振られたっ!

 ふぇっ……うわぁーん!!」

 「よしよし……」

 「うーん……今期に入って3人目か……」

 「島崎君って頑なに彼女作らないよねぇ」

 「そりゃあ……ねぇ?

 デュフフ……」

 「ちょっ……ちょっと、笑い方汚いわよ?」

 「あら、失礼……でも、島崎君は彼女よりも大切な物があるんじゃないかな……」

 「あぁ、受験とか生徒会の仕事とか?」

 「そうそう【生徒会】のお仕事とかね……キャー!」

 「何急に奇声上げてんのよ、心臓に悪いわね」

 「だ……だって島崎君の生徒会の仕事してる様子とか想い浮かべると……」

 「仕事の出来る男って事なら奇声上げる程では無いにせよ、確かに恰好いいわね」

 「いやいや、出ちゃうって!特に島崎君が生徒会長と一緒に仕事してる様子とか……」

 「……何で限定して生徒会長と一緒なのよ?」

 「そりゃ勿論、BLな……じゃなくてっ!!

 ほら、絵面的にも島崎君一人で仕事やってると思うと軽くいじめっぽく見えちゃったり、地味っぽいと言うか生徒会長と一緒のが華やかさがあると言うか……」

 「そ……そうかな?」

 「うんうん、そうだよ!そう言う事にしておこう!」


 す……鋭いわね、さすが私の友人っ!

 しかし私が変な方向に想像力逞しいだなんて島崎君が好きな人やファンからしたら、大変失礼な思考なので全力で誤魔化すのよ私っ!!


 「あ、あの……お話中すみません」

 「へ?」


 丁度後ろから声をかけられました。

 友人やさっき島崎君に告白していた子も驚いてしまってどうすれば良いのかが分からないと言った感じだったので、島崎君本人に会った訳じゃ無いんだからそこまで驚く様な事かと思い振り返ると……




 そこに居たのは、島崎凪君本人でした……。


「あ……島崎君!?」


 友人のその声ではっとした。

 驚きで思考を停止してる場合じゃ無いっ!!

 もしかして話聞かれちゃった!?


 「あ……すみません、驚かせてしまいましたか

 これを……近くに落ちていたので渡そうと思って探していたのですが……」

 「っ!?……ハンカチ!やだ、私ったら落として……

 あ……島崎君、有難う!」

 「いえ、お気になさらないでください」


 どうやらさっき島崎君に告白した子が振られた拍子にハンカチを落としていた様で、ハンカチを持って声をかけてくれたらしい。

 島崎君は気まずそうな表情は表に出さず、「では、僕はこれで」と自然に離れて行った。

 目の前で島崎君を見たら益々……


 「……もうこのハンカチ洗わない!」

 「汚いよそれじゃ、あはは……

 あ、生徒会長」

 「何!?何処!?」

 「わっ!?びっくりした……何なの急に……

 島崎君はこれから生徒会室に行く予定だったみたいね」

 「え、生徒会室に二人だけで!?」

 「いや、生徒会室には他の役員は居るでしょ……」

 「え、あ……あぁ、そうだ……よねぇ」


 ……チッ


 「……何で舌打ち?」

 「ん?何でも無いよ?」

 「??」


 あの様子だと、生徒会長が島崎君を迎えに来た感じかな?

 あ、島崎君が生徒会長に絡まれてる……。

 あぁ、生徒会長と島崎君が並ぶと本当に絵になるっ!!






 放課後、いつも通り私の所に来て一緒に帰ろうと言ってくれた友人が思い出した様に口を開いた。

内容は思いっきり、昼休みの続き……島崎君の話だ。


「あ、そういえば島崎君て他のクラスに幼馴染みが居るんだって」

「男?」

「いや、それが女子みたい」


 ……チッ


「だから何で舌打ち!?」

「だって女子は邪魔じゃない……」


 私の妄想に女子は要らないのよっ!!


「あー……恋敵ってやつ?」

「そうよ、島崎君に近づく女子全員男になれば良い!!」

「何でそうなるのよ!そこは普通『死ねば良いのにっ!!』とかでしょ!?どっちにしろ全然良くないけど!」

「だって全員男だったら……ねぇ?」


 島崎君に下心を持って近づく人間が全員男だと思ったら……妄想が止まらなくなるじゃないですかっ!!


「そもそも恋愛対象にならないよね」

「…………」

「…………」

「……そだね」

「え?何その間?」


 さっきまでの興奮と妄想が冷めちゃったよ……。






「ねぇ、そんなに島崎君が好きなら告白しちゃえば?」

「っ!?何言ってるの!?」

「だって、島崎君の事になると人が変わるじゃない……

ならいっそ、告白して当たって砕けて来い!!ってね?」

「……何を言ってるの?」

「え、砕けて来いってのは冗談にしても後々後悔するぐらいなら、本当に告白した方が良いんじゃないかなって思って」


 本当に唐突でしたよ!?

 昼休みに入った途端、真っ先に告白を進められるなんて思わなかったっ!!

 島崎君への告白を進められるのは嬉しい様な嬉しく無い様な……。

 そもそもあの可愛らしい島崎君を好きとか愛してるとか言っても私の好きは何か違うと言うか……。

 そう、どうせ島崎君に告白するなら―……


「どうせ島崎君に告白するなら私は当て馬になるわっ!!」

「あ……当て馬?」

「そうよ!島崎君と恋人の仲が険悪になった時に私が邪魔をしてそれに恋人が嫉妬して島崎君に……キャー!!最高じゃないですか!!」

「えっと……もしかして島崎君と恋人と言うか彼女と言うか……恋敵の仲が良くなる様に応援してたの?」

「恋敵じゃないっ!!私が応援してるのは私の理想じゃー!!」

「……アンタの言ってる事が時々解らない事があるけど、今まさにそれよね……」


 あ……熱くなり過ぎた……。




改稿中。


クラスメイト目線の回は次書く予定はありませんが、感想などで言って貰えたら、もしかしたら書くかもしれません|ωΟ。)



※気にしてる方はあまり居ないと思いますが一応。

今回島崎凪のクラスメイトが主観となりましたが、このクラスメイトの名前は仮名『影野モブ子』です。

実は名前が明確に決まってません。(。_。`)チーン


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