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1古川葵の人生の最期
僕は古川葵。名前と、外見。料理や裁縫が得意なことから、いつもいじめられていた。
「葵ちゃーん?おままごとしましょー?」
「ワタチ女の子なのー。」
でも、僕はこの名前を付けた母さんが大好きだった。あったかくて、優しくて。でも、今年で小学生も終わりだ。もういじめられなくて済む!そう思っていた矢先に、事故は起こった。
キキーッ!急ブレーキの音。気づくと、車が目の前に迫っていた。よける気も、起こらなかった。
(次生まれ変わるとしたら、絶対女の子に!こんな目にあうのは、もう嫌だ。)
母さんは悲しむだろうな。とっても。そんなことを考えながら、周りが真っ暗になった。