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魔法工学はどこまでも行く  作者: キーくん
序章【魔法が使えない少年】
3/13

『言霊無効』―ソウルキャンセル―

色々表現足りてないと思うので、 わかりにくいところは補完していきたいと思います。

 さて、 俺は今カーニャへの説教(二時間コース)を終え、 下校中だ。

今日は試験だけの日だったから早く家に帰ることができるので心は結構踊ってたりする。


「ふふふ~ん、 きょーはなにしてあそぼうかなぁ~」


そして、そんな俺の横には明日の朝刊にでも載ってておかしくないレベルの『クラスメイト永眠遺棄事件』を引き起こした張本人、 カーニャ=レイドレットだ。 ちなみに犯人の供述によると「闇討ちの邪魔だったから眠らせたんだよ~」らしい。 ガキ大将もビックリの暴君ぶりである。


「お前なぁ……もうさっきのこと忘れたのか?」


別にこいつの親でもなんでもないんだが、 一々やることが心配なことしかしないコイツの行動を抑えるのが俺の仕事の1つとなりつつあることに嘆息する。


「うっ……だ、 大丈夫だよ~。 今度は誰にも迷惑かからないように闇討ちするからさ~」


そういう問題ではない。


「はぁ……まず俺に迷惑がかかっているというのがわからんのか」


「わかんないね~」


しばき倒してやろうかコイツ。

にゃははは、 と笑いながら隣を歩くカーニャ。

こいつは本当になに考えてるんだか……、 もしくはなにも考えてないのか??

どっちにせよ、 未だに俺を目の敵(?)にしてる理由は教えてくれないし、 結構謎なやつだよなコイツ。


「なぁカーニャ。 ……あれ?」


なんとなくもう一度だけ理由を聞いてみようと隣にいるカーニャに目を向けると、 なぜかそこには誰もいなかった。

どこいった? と後ろの方を見てみるとカーニャが立ち止まっているのが見えた。

……なぜだかゴツいオッサン三人がその後ろに立っているのも。 口が塞がれているから詠唱ができないのだろう、 流石のカーニャも『あちゃー』といった表情でこちらを見ている。


「なんのつもりだか知らないですけど、 早くそいつから離れた方が身のためですよ」


「人質がどうなってもいいのか?」


わざわざ忠告してやったのに的はずれな返事が返ってきた。

くそっ、 面倒な……。

……人質ということは、 狙いは俺か?

でもなんだって俺が……。 恨みを買うようなことは数えられないくらいしてきたかもしれんがここまで直接的なやつははじめてだ。


「あのなぁ、 俺は親切におしえ―――?――――――。」


あれ……?


なにか、 違和感が……。


「―! ――――!!!」


これっ、

声が……でてない。

いや、 違う。聞こえていないんだ……、 声は出てるけどそれが空気に伝播してないのか!?


「――――、 ――――――――。」



奴等もなにかいっているがなにをいっているのか聞こえない。


だが、 これがどういった効果をもつものなのかは理解できた。


魔法を詠唱するときに『魔力』が必要になってくる。 だが魔力だけでは俺のように魔法が使えない人間となってしまう。 そこで必要なのは『契約』と『言霊ソウル』だ。


契約というのはつまり、 魔法を使うために特別な儀式を行い、 大自然や神々に許可を得るものだ。

中学や高校では基本的にこれを中心に授業を進める。

そして許可を得、 さらにそこから使用するために『言霊』が必要になる。


『言霊』、 これは魔法を詠唱するときの言葉のことだ。 ただし、 きちんとした法則と一緒に使用しなければ効果は発揮されない。

『言霊』は音を空気に伝播させることによりはじめて魔法的効力を発揮する。

その『言霊』と『魔力』の掛け合いによって魔法が発動する。


逆にこれがなければ魔法は発動しないということだ。



『詠唱』ができなくなる。

すなわち魔法が使えないということであって……。

『言霊』が使えなくなるような魔法があるなんてはじめて知った。 どーせ『言霊無効ソウルキャンセル』とかそんな感じの魔法だろ。



……だからこそ相手さんがたはニヤニヤとしてらっしゃるんだろうけど。



まぁ、 そんなもの俺には意味ないけどね。




「――――――――、 ――――ことーぅるばうあ!?!?」


俺の忠告を無視したあげく得意気な顔をしながら近寄ってきたオッサンが後進方向へ10メートルほど吹き飛んだ。



「なっ……??」


「は?」


その光景に驚きを隠せずに口を開いたまま残りの二人が唖然としている――暇もないうちに次の攻撃が二人を襲う。


「カーニャ! 目を塞げ!!」


「――っ。」


俺がそう叫んだ直後、


一人は突然『雷』にでも撃たれたかのように痙攣し倒れ、 一人は突然の閃光によって目が見えなくなったところを『大きな力』によって押さえつけられる。


……ってところだろうなぁ、 この人達からしたら。


「がっ……あ……?? なにが、 言霊は確かに……封じて……??」


「残念だね、 オジサンたち」


『大きな力』に押さえつけられているオッサンに『話しかける』。


「な……、なんでっ、 喋って!?」


「なんでって……あー、 もしかして自分で自分の使った魔法の特性すら理解してなかった感じ? そりゃ宝の持ち腐れだわ」


「なにをっ……ぐっ!?!?」


反論しようとしたコイツにさらに『大きな力』をかける。


「いやさ、 だって普通に考えれば簡単じゃないか。 俺は確かに喋っているのに声が聞こえない。しかもあんたらの声もだ。 つまり俺の周囲に音が伝播しないようになっている。 『俺』にじゃなくて『一定範囲限定』の魔法なんかその効果範囲からでちゃえばこのとうりってわけだ。っていうか、 詠唱した本人が気絶したら効果切れちゃうタイプじゃないの? あんたらの間抜けな声も聞こえたし」


「あ、 ぐ……。 いや、 だが……お前はっ!!」


「あー、 確かに効果範囲に出る前からあんたら攻撃してるね……。 まぁ俺無詠唱で魔法使えるからさぁ。 っても、 うちの学校ってそういう情報簡単に漏らさないから調べても難しいか」


「ッッ……!」


無詠唱で魔法使うなど、 かなり難しい。

『言霊』をすっとばして魔法を使うなんてことはそうそうできることじゃない。

俺の場合はインチキだが、『実際』にそれができる人もいるらしい……。


「誰に依頼されたんだか、 いつの復讐だかなんだか知らないけど、 大きなエネルギーを得て自分の能力スペックが向上したとか思っちゃった? 考えが武器を手にいれた猿人くらい単純だな。 使ってる本人の能力に見合ってない力なんか電源がショートするみたいに自滅るすだけだってば」


「…………??」


何を言っているんだこいつ、 みたいな顔してるな。

多分電源とかショートって単語の意味がわからないんだろうけど。


「つーか考え自体は俺も似たようなもんか……。 なんにせよ、 出直してきなよ。 その前にお縄についてもらうけどな」




◇◇◇◇◇◇



「いや~、 助かったにゃー」


と、 手を頭の後ろにやり呑気に『あっハハ~』などと笑うカーニャ。


「助かったにゃー、 じゃねぇよ全く……。 」


こいつ本当にどこまでも底抜けに明るいな……。

なにが起きても楽観的に生きていけそうだ。



とりあえずあの三人は駆けつけてきたお巡りさんにちゃーんと連れていってもらった。

別に俺が(物理的に)絞ってやってもよかったんだが……まぁそこらへんは本職(?)の方々に任せておこう。


それより今日の夕飯はなんだろうか。


「ところで~、 リィン? これはな~に? あそこに落ちてたんだけどこれリィンのだよね~? 」


「うん?」


今日の夕飯について考えていると、 カーニャが何かを持って尋ねてきた。


黒い……メタリックな、 玉?

………。

……………。

…………………。



「ああぁああッッッ!!! そそそそそ! それぇ!!」


カーニャが持っていたのは、 『電光爆弾スタンウェポン』だった。

これはさっきの三人を片付ける時に使った魔力を使わない道具、 工学道具インダストアイテムだ。


オッサンのうち二人を痙攣させたり閃光を放って目を潰したりしたのはこの電光爆弾の力である。


原理はとても単純で、 円形の電光爆弾の中心にあるスイッチ(安全措置有り)を押して2秒後に最も近くにいる生物に50[V]から70[V]ほどの電圧を瞬間的に流し、 その0,5秒後にその電圧を利用して自由電子と正孔を結合させることにより本体を強く発光させると言ったものだ。

結構危険なので滅多につかわないけど、 まぁあの場合は仕方ないだろう(もっと安全なものあったけど)。



……問題なのはそれをこいつが持っているということだ。

そういえば拾い忘れてた……ッ。


「か、 カーニャ。 それ返してくれないか?」


「ん。 い~よ」


クソ! わかってはいたけどやっぱ無理…………。

あれ? 今なんて――。


「はい、 これがなんだカーニャにはわかんないけど、 リィンの大事なものなんでしょ? ちゃんと持ってなきゃ~」


と、 電光爆弾を手渡してきた。


「あ……おう」


なんか、 拍子抜けしてしまった。

もっとこう……これがなんなのか問い詰めてくるのかと思ってた。


「なぁ、 気に……ならないのか?」


「ん~? ……うん。 気になるにゃー、 今日の晩御飯」


俺と同じこと考えてたんだな……ってそうじゃない!!


「そうじゃなくて、 えーっとだな。 ほら、 この怪しいボールはなんなんだー……とかさ」


「怪しいって自分でも思ってたんだね~……うーん、 気にはなるけど~、 それ聞いたところでリィンは答えられるの? 無理だよね~。 リィンの反応みればわかるもん」


図星だった。

俺ってそんなに分かりやすかったのか……。


「答えられないこと聞いても意味ないし、 聞いたところでカーニャがなんかできるとも思えないしね~」


いや。 最大級の弱みになるんだが……。


そっか、 コイツはなんにも考えてないように見えるけど以外と他人のことを想ってるのかもしれない。 なんか借りを貸すどころか貸された気がするな……。


「じゃ、 また明日ね~。 送ってくれてありがとにゃー」


「おう、 じゃあな」


カーニャを家まで送っていき、 その前で別れる。

そして、去り際に、


「さーて、 明日はどうやって暗殺しよっかな~」


「ランクアップしてる!?」


やっぱり借りの貸し借りのまえに今までの迷惑料を支払ってもらおう、 そう思った。

っていうか借りなんて作ってない。 作ってないたら作ってない。



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