こいつと出会った
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内容、変わります、多少。
俺は、B大の新一年。
この間まで国立大学受験失敗で落ち込んでいた。
しかし、落ち込んでいる暇もなく、時は流れるもので。
「はぁ」
最近は喉が枯れるほどかと思うくらい溜息ばかりの日々を過ごしていた。
なんかおもしれーことないかなぁ。
パソコンの画面をさらさらとみる。
暇すぎてもうだめになりそうだ。
今日は休日で大学行く気にならないし。無料の動画サイトをだらだら見ながらスナック菓子を食べる。
うわー、これ、太るなぁと分かっていてもやってしまう俺。
そんな自分に嫌気がさしながらも無駄な時間を過ごしていく。
そんな時だった。
「ウガサーン。オトドケデース」
インターホンが鳴った。
「はい」
不自然な言葉遣いに不信を抱きながらもドアを開けると、そこには世にいうUFOって奴が空を飛んでて、そんで目の前にはなんかへにょーってしたわけわからん(人?じゃねーな)奴がいた。しかも黄緑色をした肌だしな。
「・・・ドナタ?」
理解不可能であるこの状況に俺は、思考できずにいた。
「オトドケデース」
宇宙人は、ぐいっと箱を差し出す。
「……いや、それは分かっているけどよ。
まずさぁ、お前、誰だよって聞いているんだよ」
「ジョウキョウリカイデキナイデスカァ?」
「当たり前だ!!」
だいたい、この状況で理解知ろって言うほうが可笑しいだろ。
目の前にいきなり宇宙人が現れてよ。
「シカタナイ。オイテイクカ・・・」
と俺を無視してぽつりと呟き、ドスンと箱を玄関に置くとそのまま、UFOに吸い込まれていく宇宙人。
「おい!」
呼び掛けても、もうそいつはUFOで飛び去っていった。
「ちくしょうっ!!」
ふと、足元を見ると、先程、宇宙人が置いていったものがある。
「・・・」
って、これ、何!?
なんか重いし、でかいし。
絶対、開けたらやばい奴だよね!?
えっ、ほんとなんなんだ、これ。
しかも箱には生ものって書いてあるし。
もうだれか助けてくれぇ。
「雅臣君?どうしたの?」
俺の帰りが遅いので心配そうにやって来たと思われる母。
か、母さん。
そうだ。
俺には母さんという強い味方がいる。
「か、母さん」
ずーっと発泡スチロールの箱を動かしながら母のもとに駆け寄る。
「あら、なにそれ。ちゃんと冷蔵庫入れといてね。それより母さん、父さんとアメリカに行くことなったから。さっき、電話が父さんさんからあって、早速、行くことになったから。じゃーね、鍵よろしく、うふっ。詳しくはメモ、見てね~」
手をひらひらと振りながらキャリーバックをガラゴロと引いて走り去っていく。
「えっ、いや、うふっとじゃなくてちょっと母さんー!!」
もうそこには母の姿はなく。
残った俺と怪しいこの箱。
重い奴を引きづりながら部屋に入る。
「あ、開ける?」
誰も居ないのに問いかける俺。
ドテッと箱の前に座ってカッターを手にする。
その中にあったものは・・・
「なんだこれ!?」
小さなマリンブルーのきれいな髪をした美少女だった。