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幸浩が背後から夏奈の足首を掴む。靴を脱がされ、足裏をくすぐられた。
「ひッ、お願いッ…い、やッ…止め、てッ!」腰を振りながら喘ぐ夏奈を見て、男子達が爆笑する。
「面白そうだな、俺にもやらせろ。」体をくねらせ、ようやく幸浩の責めから逃れた瞬間、もう片方の足を取られた。交互に足裏を嬲られる。狂いそうだ。もう抵抗する気力もない。一気に両足を掴まれ、同時に弄ばれる。夏奈は鉄棒を担ぎ、ぶら下がるような姿勢になった。体が痙攣し、何度も腰が前後に跳ねた。男子達が代わるがわる夏奈の体を玩具にする。調子に乗りスカートに手を入れ、太腿を指でなぞる者までいた。
「あッ、あう…あ、…」急に股間が熱くなった。太腿を何かが伝い落ちる。夏奈は失禁していた。
「うわ、汚ね!」男子達が彼女から手を離し飛び退く。全身の力が抜けていく。手が緩み、夏奈は地面に崩れ落ちた。大の字に倒れた彼女の体を、好き放題に犬が舐め回す。怖ろしくて不快だった。不潔さも感じた。しかしもう、抗う力は残っていない。犬にされるがままだった。不意に少年の携帯が鳴る。五分経過したのだ。
「駄目だったな、もう一度やるか?」少年が尋ねる。夏奈が激しく首を横に振った。
「じゃ、警察呼ぶ?」少年が聞く。夏奈がよろよろと体を起こし、地面に正座した。
「どうか…赦して、下さい…」彼女はまだあどけない子供の前に土下座した。夏奈の頭に少年の足が乗る。
「…明日もここに、来い。」少しずつ足に体重がかかる。
「はい…」踏みにじられながら、夏奈は答えた。地面と尻との間に、犬の鼻先が入る。彼女の腰が持ち上がった。女子のホルモンに当てられ興奮したのか、犬が頭でスカートを捲り上げ、夏奈の背中に乗る。
「記念写真、撮っとこう。お漏らしの証拠、残さないとな。」幸浩が尿に濡れたパンツに携帯を向けた。犬が腰を振りながら下半身を、高く上がった夏奈の尻の間に擦り付ける。男子達の携帯がパシャパシャと鳴った。
自らの尿と獣との匂いを漂わせながら、夏奈は帰宅した。幸い親はまだ帰っていない。急いで洗濯を終えて、自分の部屋に入る。明日はどんな一日になるのだろう。少年の前に跪き、命じられるままに恥ずかしいことをさせられる。その姿を男子達が面白がるのだ。もし少年の家に行かなければ、写真をばら撒かれるのは目に見えていた。昨日までは友人だったのに、一日で彼らの奴隷に堕ちたのだった。
その夜、夏奈は夢を見た。彼女は犬になって森の中を逃げていた。雄犬達が追ってくる。もう走れない。力が尽きかけている。泥に足をとられ、夏奈は地面に転がった。すかさず犬が彼女の背中にのしかかる。獣臭い息が首にかかった。この犬は幸浩だ。獣にされ、動物達に辱められていく。次々に犬に乗られながら、夏奈は敗北感と惨めさに包まれていた。