読者への問いかけ2(+二神の独り言)
回答数が少なかったので一週間だけ選択期間を延長します。
これ以上は延長しませんので、まだの方は是非よろしくお願いいたします。
「……そうか。わかった。悪いな。じゃあまた後で」
俺は電話を切ると、小さく息を吐いた。
何事もなく終わるわけがない。それは最初から理解していた。とはいえ、実際に被害報告を聞くと、罪悪感から堪えようもない吐き気が込み上げる。吐かないでいられたのは、まだ死者が出たわけではなかったからだろう。
そんな俺を隣で見ていた部下が、心配そうに尋ねてきた。
「何かありましたか? 最近あまり気分が優れないようですが」
「いや、何でもないんだ。気にしないでくれ」
「そうですか……。もし助けが必要でしたら、いつでも言ってくださいね。先輩にはいつもお世話になってますから」
「……ああ、有難う」
こちらを慮る部下の笑顔を見て、ずきりと胸が痛む。
今自分がやっていることを、彼や、仲間たちが知ったらどう思うだろうか。当然だが、今のような関係には二度と戻れない。
――本当にこんなことをしていいのか。
頭の中で、いつもの自問が繰り返される。
しかし何度繰り返しても結論は変わらない。そもそもこちらに、選択肢などないに等しいのだから。
――仮に全てを投げうって助けに行ったところで、どうせ俺意外の奴が同じ惨劇を起こす。
既に選択肢は過ぎており、俺にできることは何もない。
けれど、悩みに悩みぬいた末の、これ以上ない人選をした自負はある。
他力本願の極みなのは否めないが。
苦笑いが止まらない。彼らからしたらとんでもない迷惑であることに違いなく、生還した際には殺されても文句は言えない。というより、殺してくれないと俺の精神が持ちそうにない。
彼らに殺されるためにも、まずは生きてあの館から帰ってきてもらわなければならない。
――頼む。死なないでくれ
それがいかに馬鹿げた、マッチポンプな願いが理解したうえで、俺はそう願わずにはいられなかった。
『読者への問いかけ』(選択期間:2024/3/31~2024/4/14の24時まで)
如月を襲った犯人に関する一回目の会議が終了しました。
会議の結果、主人公こと今志方時宗は、事件の最有力容疑者として監視を付けられることになりました。それならば、せめて監視はこちらで選ばせてもらおうと彼は思考を巡らせます。容疑者として疑われる中、本事件を無事に解決できるパートナー(もとい監視役)として、誰が良いか――皆様の声をお聞かせください。
①胡桃沢鶉『六感探偵』
②黒野美海兎『生徒会探偵』
③緑川サラ『鬼没探偵』
④黒金吉宏『裏社会探偵』
⑤群青征四郎『電脳探偵』
⑥赤嶺巴『王子様探偵』
⑦明智真白『盲目探偵』
⑧如月宗助『放浪少年』
⑨姫路舞『富豪探偵』
⑩相馬銀嶺『助手探偵』
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