6話
シグ「もうこんな時間か…」
エマ「そっちはもう朝?」
シグ「そうだね、こんなもんかな」
エマ「私も少し疲れたから休もうかな」
シグ「それじゃまたね」
エマ「ええ」
―
「何これ?」
「少しお金が手に入ったから」
「お寿司なんて久しぶりじゃない?」
「たまにはいいだろう?」
「いいけど…変なお金じゃないでしょ?」
「大丈夫だよ」
「ならいいけど…」
―
シグ「エマさんはいないか。今日は何をしようか…」
辺りを見回すとカートレースが目に入ってくる。
レースゲーム…免許は持っているが、あまり運転はしない。
扉を潜って中を様子見する。
実況が映し出されていて、みんな盛り上がっている。
全10人が揃ってレーススタート。
道路に落ちているアイテムを拾って、攻撃、防御、加速等がある。
ソロとマルチの部門がある。
マルチはほとんどカップルのようだ…
ソロの部門に登録してみる。
初期は慣らし運転をさせてくれるみたいだ。
車かバイク。好きな方を選べる。
車体損傷などの問題もあることから車型が選ばれることが多いようだ。
だが、勝っている人はスピードの出やすいバイク型のようだ。
どちらにしようか…
―
まずはランクが落ちても問題ないと思い、車にする。
車はブレーキがない。小回りが聞きにくい。
攻撃に対して高い防御を持つ。
運転自体はそこまで難しくはなかった。
やはりゲームなのだろう。新しいランカーを目指してみる。