17話
エマ「ふーん…これが日本のお化け屋敷ねぇ…」
一人呑気にお化け屋敷を楽しんでいた。
これがPvPだとも忘れて。
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エマ「やっちゃった」
ノア「そりゃ観光気分で丸腰だったからねぇ…」
エマ「だって…楽しかったんだもん」
シグ「わからなくはないけど…」
エマ「次こそは!次こそは頑張るから!」
ノア「明日はやることあるんじゃないの?」
エマ「え?今日何日だっけ?」
ノア「六日」
エマ「あ!そうだったごめん!行かなきゃいけないところがあるからさ!」
急に目の前から消えてしまう。
シグ「あ…」
ノア「ま、そういうことだから」
シグ「あれ?ノアも?」
ノア「僕は用意してあるけど、エマはそそっかしいからね」
シグ「そうか…忙しいんだな」
ノア「明日の夜くらいには戻ると思うよ」
シグ「ちなみに何するの?」
ノア「ああ、誕生日会だよ」
シグ「楽しんできてね」
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シグ「また一人だ…エマとノアが居たから楽しかったものの、一人になると…これでもやるかな」
バイクに跨る、ヘルメットをする。
シグ「これしかないよな」
合図と同時に走り出す。
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シグ「やっぱり一人より他の人とやった方が面白いよなぁ…」
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エマ「ねぇ、ノア」
ノア「何だい姉さん」
エマ「少し寂しくない?」
ノア「悲しむよーパパ」