15話
エマ「もう一戦行きましょうか」
シグ「わ、わかった」
ノア「準備オッケー」
エマ「それじゃまた」
―
飛ばされた先は遊園地。
だだっ広い遊園地全域が行動範囲か…。
30秒が過ぎ、走り出す。
遮蔽物が多いところを考えると幽霊病院が一番近そうだ。
中に入り、装備を調達する。
しかし半分を過ぎあたりで途中から武器や弾薬が落ちていない…。
シグ(誰かいるかもしれない。注意しなくては…)
幽霊病院のため、もちろん動く幽霊っぽいものもいる。
ここの遊園地は日本寄りなのか、日本系の脅かし要素が強めだ。
おかげで仕掛けが作動してどこに誰がいるかはわかりそうだ。
…怖い。
隠れたのはいいものの、中に入っている他の人の絶叫が聞こえてきて、なかなか出るに出られない。
ただ、もうすでに1度場所を知られている…。
シグ「ワンチャンここで待ちもアリかもしれない」
少しずつ、仕掛けを起動させないように動く。
できるだけ低姿勢を保ち、視界に入らないようにする。
段々と絶叫が近づいてくる。
女性の声だ。
エマ…だったらどうしようか。
とりあえず、扉の後ろに隠れ様子を見る。
……………きた。
口を塞ぎ、ナイフで後ろから刺す。
涙を流しながら倒れていった女の子を見ながら物凄く申し訳ないと思ってしまった。
シグ「とりあえずエマじゃなくてよかった」
あと中にいる人は一人。仲間か…敵か。
辺りを見回しながら移動する。
すでに他の人も入って来ているかもしれないのだから。
―
階段を降りていく。
シグ「確か…この辺りに反応があったはず…」