11話
シグ「こんにちは」
ノア「こんにちは」
シグ「…」
ノア「…」
シグ&ノア『あの』
ノア「先にどうぞ」
シグ「いえいえ。お先にどうぞ」
ノア「それじゃ、実はエマは…」
エマ「やっほー」
ノア「あ、やっほー」
シグ「こんにちは」
エマ「何話してたの?」
ノア「ん、少しね」
エマ「いいじゃん教えてよ」
ノア「エマが…」
『これより陣取りを始めます。3対3のチームができているところから逐次マッチングしていきます。フィー
ルドに落ちている武器を拾って装備を新調してください』
ノア「あ、始まっちゃった」
エマ「スポーン地点は全員バラバラだっけ」
シグ「時間内に会えるといいけど」
ノア「MAPが見えないからわからないけど…ちなみにフレンドリーファイアもあるみたいだから無闇に打ち
まくらないようにね」
シグ「弾数も制限あるしね」
エマ「それじゃ」
―
シグ「広い草原に遠くには建物も見える…持っている装備はナイフとピストルだけ…」
30秒の数字がどんどん減っていく。
0秒になった途端どこから銃弾が飛んでくるかわからない。と言ってずっと同じ場所にいるわけにはいかな
い。
始まりの花火が上がる。
ナイフとピストルを片手に走り出す。
前方には人が見えない。
建物に入り、扉を閉める。
階段を駆け上がり、窓を見る。
どこまでがフィールドなのかわからないが、かなり広そうだ。
新しい装備を手に入れて扉を開く。