FFシリーズ ~雪の魔女の洞窟~ その2
ここから先、多少のネタバレになりますが、そこはご勘弁を。
クリアするヒントとかは書きませんので。
さて物語の始まりは意外なことに護衛から。『前哨砦』に向かう隊商に雇われています。
この日本語訳、当時は気にしませんでしたが、『前哨戦』の『前哨』ですね。意味は『偵察・見張り』ということですから、そのための砦であることがわかります。
そしてこの前哨砦から角笛が聞こえ、危機的状況であることがわかります。風雲急を告げるというやつです。
そんなわけで、先発隊として一人、砦の様子を見に行くことになりました。冒険者さんの宿命ですね。
当然、辺りは雪に包まれた極寒状態。探検隊なみに過酷な進軍となりますが、何故かマンモスに襲われたり、やっぱりイエティに襲われたり。
挿絵を見るとイエティって感じじゃないんですけれど、そもそも存在が不明確なものとされていますから、どんなデザインでもそれがイエティになるわけです。
イエティと遭遇した際に猟師が襲われていて、戦闘後に介抱するわけですけれど、その猟師さんから前回のような話を聞くことになります。猟師、詳しいなっ!? しかも死にそうになっているのに、よくしゃべるなっ!?
かなり重要な情報を、何故モブキャラ程度の人物が握っているのかというのは、ゲームブックの不思議なところですけれど、そこはつっこんじゃいけないのでしょう。
この猟師さん、人生の大半をこの雪山で過ごし、ここ五年ほどは『水晶の洞窟』を探していたとのこと。しかも見つけたのが昨日のことっ!? つまり、『昨日の今日』というやつっ!?
いやいやいや、出来すぎでしょっ!!
洞窟は『雪の魔女』であるシャリーラの家来たちが、氷河をくりぬいて造られたものとのことでしたけれど、普通にダンジョンを作るより、大変じゃないのか?
そこは何かすごい魔法のアイテムを使って、氷を溶かしたりなんだりして、まあ、造ったのでしょう。うん、とにかくすごい技術と努力です! 家来たち、頑張りましたね!
・・・で、猟師さんの最期のお願いを聞き入れた『君』は、本来の任務そっちのけで、シャリーラの陰謀を阻止するべく、水晶の洞窟へ向かうことになりました。
これ、顧客そっちのけでいいのか?(笑) コンプライアンス的にダメなやつでしょう。
このゲームブックを遊んでいた子供の頃は、そんなものかとスルーしていましたけれど、冷静に考えるとアウトですね。
まあ、異世界の冒険者ですから、けち臭く考えるのはやめましょう。




