FFシリーズ ~トカゲ王の島~ その5
色んな苦難を乗り越え(正に『川口浩探検隊シリーズ』なみの演出!)、必要なものを手に入れ、奴隷たちを助け出して必要な軍勢として整え、いざトカゲ王の軍勢と最終バトルです。
軍勢同士が戦っている間、『君』は一人、トカゲ王のいる砦へ乗り込んでいきます。
どうにかこうにか、バルコニーみたいなところで軍勢に声をあげているトカゲ王の前にたどり着きます。でもそこには黒いライオンが侵入者である『君』を威嚇してきました。
その挿絵があるのですが・・・。いやいやいや、これ、ライオンじゃないだろ? ってか、黒ヒョウじゃないのか?? 表紙にも出て来るけれど、絶対にライオンじゃないと思うのです。
しかもトカゲ王、ゴンチョンとかいう寄生虫に寄生されているし(寄生されていることは、途中でわかる)。当時の挿絵や表紙で冠かと思っていた頭のヘンテコなやつは、その寄生虫でした。
脳みそまで触手が食み、その寄生虫に操られた結果、暴君と化しているようでしたけど、寄生虫がいなくても、絶対にコイツは悪者だろう!!
黒ライオン(一応そう書かれているので)を倒した後で、トカゲ王に加えてこのゴンチョンを倒せば、任務完了。ネタ晴らしになるので詳しく書きませんが、トカゲ王は意外なものが苦手で、それがあると楽勝になります。
もしかして・・・天敵? 食物連鎖というか、生物界のヒエラルキーと言いますか。
まあ、やっぱり、トカゲはトカゲだったんだなと、そんな印象でした。
結局どんな経緯でゴンチョンに寄生されたのか、謎のままでした。それが今も気になって仕方がありません。
今回の冒険では爬虫類が進化とか、変異したようなモンスターが多く登場しました。恐竜、怪獣、怪人、怪部族。もはや色んな意味で限界突破した冒険となりました。
前回触れるタイミングを逃していたのですが、途中で登場する首狩り族も、昭和の探検隊で登場しましたっけ。きっと世界中、密林の奥深くにはそんな部族がいるとか、噂話があったのでしょう。
記憶にあるのは、探検隊が捕まってしまったということ。いったいどうなるんだっ!? とハラハラさせられましたけれど、放送されている時点であくまでも演出なんですよね。子供だった私は本気で心配していましたけど。
そう言えば前回の『死のワナの地下迷宮』で、ティラノサウルス(地底怪獣)みたいなのが登場しましたけれど、ひょっとしたらこの島で製造された生物兵器だったのかも知れません。
だとしても、どうやって連れてきたのでしょうか・・・。
FFシリーズにしては珍しい探検ネタに近い作品でしたけれど、そう言えばその時代、映画『インディ・ジョーンズ』シリーズが世界的にヒットしていましたっけ。作者のリビングストン氏がそれをご覧になられたのかはわかりませんが、そうした世の中の風潮も少なからずあったのかも知れません。
そんなわけで、『トカゲ王の島』の話はここまでです。次回は『雪の魔女の洞窟』を予定しています。間に挟まれるFFシリーズ第8巻、『サソリ沼の迷路』は米国のスティーブ・ジャクソン氏なので、いったん飛ばすことにしました。
次回もよろしくお願いいたします。




