FFシリーズ ~トカゲ王の島~ その3
そんな経緯もあって、かつての冒険仲間、マンゴと一緒に海を渡って乗り込むことになりました。
このマンゴの挿絵があるのですが、どう見てもかなりのベテラン漁師か海賊だろう!? 少なくとも若者じゃないなと。雰囲気的には四十代から五十代に見えるのですけど、だとすると古くからの友人である主人公の『君』って、いったい幾つくらいの設定なのでしょうか・・・。
海を渡っている最中、マンゴが世間話をしてくれます。父親の話を始めるんですね。サーカス団に入っていたとか、トロールとレスリングをしたとか。サーカス、この世界にあるんだっ!? トロールとレスリングって何っ!? すごい気になります。
そしてあの『迷宮探検競技』にチャレンジして、戻って来なかったと。多分、この父親の該当するキャラは出てこなかったんじゃないかな・・・。ってことで読み返してみたのですが、やっぱりいないと思います。
因みに今回読み返したとき、『盗賊都市』で登場したトロールの衛兵の姉トロールが、『死のワナの地下迷宮』で登場していることに気づきました。ゲームの展開上、弟は殺すことになるかもですけど・・・。
さて何時間か船を漕いで海を渡っていくと、やがて今回の舞台である『火山島』へ到着。入り江に小舟を留めてついに上陸。これからいよいよ討伐&奪還大作戦が敢行されることとなりました。
既に背景のところでは色々と危険な島の様子がわかっています。未開の土地であり、安易な気持ちで足を踏み入れようものなら、どこから何が襲い掛かってくることやら・・・。
こうなると、気分はもう探検隊です。昭和末期に流行った『川口浩探検隊シリーズ』です。
・・・って、これ、アラフィフ以上じゃないと通用しないネタか・・・。今だったら出来ない企画でしょうけれど、言うなればあれば『ドキュメントを模した探検隊のドラマ』でした。やらせとは違います。
まあ、この『トカゲ王の島』が出た頃は、ギリギリまだ続いていたかどうかは覚えていませんが、そんなタイミングでもあったので、その頃の私はきっとそんな気分を抱いて冒険に臨んでいたんじゃないか・・・と思います。多分。
ともあれ、二人で仲良く上陸するわけですが、相棒のマンゴ、早々と名誉の戦死を遂げることになります。二通りのパターンがあるのですが、それはネタバレになりますのでここには書きません。
ともかくいきなり一人ぼっちになってしまい、あっという間に探検隊から探検家に変わりました。頼れるのはやっぱり自分しかいないのです。
やっぱりそうなったかと、ここは割り切って乗り込んでいきましょう。




