【閑話休題 ~設定資料集 モンスター事典(概要編) その2】
この『モンスター事典』ですが、原題は『Out of the pit』。日本語訳は、『奈落の底から』(多分、ウォーロックか何かに書いてあったと思う)。
それだと子供たちはわかりませんよね。『モンスター事典』の方がわかりやすいですし、それに昭和の終わりごろというのは、ポケットサイズやちょっと大き目のハードカバータイプの図鑑や事典が、小学生の間で流行っていました。
この『モンスター事典』は少し難しいものでしたが、ゲームブックの世界を広げるのには十分な役割を担ってくれました。
平成に入ると国産TRPGが次々に発表されました。やがてその世界の設定集や、魔族種の設定集なども登場するようになりますが、まとめ方という意味で、少なからず影響があったと思います。
また当時のゲームブックの翻訳に関わっていた一部の人たちが、後に『ソードワールドRPG』ほか国産TRPGに深く関わっていきました。
もし昭和の終わりにゲームブックが入って来なければ、もしかしたら全く違ったことになっていたかも知れませんね
現在、この『モンスター事典』も再発されています。そこでは『奈落の底から』の副題も表記されていました。
加えて『超・モンスター事典』まで発売されていて、副題が『奈落の彼方に』でした。増補版が出ていたのは知りませんでしたが、これは興味がありますね。
調べていくと、『タイタン植物図鑑』などもあって、恐らくこれはモンスター系の植物などを紹介しているのでしょう。
こうした書籍、手に入れたいですけれど、読む時間がないのもありますし、何よりもこのエッセイは当時の思い出を壊さずに書きたいのです。だから今のところ、手を出すことはしません。
もしこのエッセイがある程度書き終えたり、何らかのありえないオファーがあれば、勉強のために手に入れて読むかも知れませんが。お金も時間も大変ですけど。
取り敢えずしばらくは、当時の資料と当時の思い出に浸りながら、書き続けていこうと思います。
というわけで、次回から本編に戻ります。次回は『トカゲ王の島』を予定しています。例えるなら、昭和時代に大人気だった『探検隊シリーズ』みたいなものとなります。
埋もれたままだった記事を引っ張り出して、半分くらい修正をしたり、新たな情報を加えて書き直しました。
『概要編』と言いながら、殆ど違うものになりましたね。普通のエッセイです。
読んでいただき、ありがとうございました。
次回から『トカゲ王の島』についてお話を進めたいと思います。
近々公開を始めます。




