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TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第2章 TRPG流浪の時代
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TRPG流浪の時代 #01 【新和版『D&D』の存在を知る】

 前回まではゲームブックに興じた頃の話ですが、今回からはグループ活動前夜に当たる頃の話となります。

 中学生になり、周りの同級生たちもあっさりとゲームブックから離れていきました。当時はファミコン全盛時代でしたから、そちらに戻っていったのでしょう。意外とゲームブックの大ブームは一年程度と短かったと思います。


 ですが私はファミコンなどのテレビゲームが、一切禁止されていた家で育ちましたから、ゲームブックこそが私に取って自由に遊べるゲームでした。まあ、一つのことに熱中したら、とことん続ける性格だから、他の人よりも熱が冷めにくかったのかも知れません。


 さてお小遣い(幾らくらい貰ってたんだろう??)からウォーロックを毎号購入するようになり、そこで少しずつゲームブックやその他のTRPGの知識をどんどん積み重ねていきました。興味を持つと覚えるのが早いというやつです。今ではもう、すっかり忘れてしまいましたけれどね。


 恐らくその過程で知ったのが『D&D』。つまりは、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』でして、当時は米国TSR社から販売されていたものを、株式会社新和(現在は消滅している)が日本語版の販売を行っていました。


 このD&Dは時代とともに日本語版の販売元が変遷したり、手直しされているいるようで、2022年現在はホビージャパン社から販売されていました。

 内容はわかりませんが、自分が遊んでいたものとはだいぶ変わっているとは思います。

 

 私が知ったのは確か1987年のこと。細かい経緯は覚えていませんが、多分『ウォーロック』の記事を読んでのことだろうと思います(そもそも他に情報源が無かった)。

 その当時は真っ赤なボックスに入ったベーシックセットが4,800円もしました。超高級品ですよね。その頃のファミコンソフトもそのくらいの値段(3,000円台~5,000円以内くらいだったと思う)でしたから、その値段の高さが伺い知れます。


 その上、今の時代のようにネット通販などはありませんから、まず手に入れることが難しい時代でした。まさにリアル宝探しです。

 都内にはそうした専門店が既にあったようですが、あまりにもマニアック過ぎる商品ですので、デパートのおもちゃ売り場とか、町のおもちゃ屋さん(当時は商店街に町のおもちゃ屋さんが何軒かありました)では手に入りませんでした。

 

 このD&Dに強い憧れを抱きつつも、新たに書店に並ぶゲームブックを買い(この頃はFFシリーズが多かった)、ウォーロックを読み、出来る限りの空想を膨らませていきました。

 今も所有しているのが、新和版『D&D』の『ベーシックセット』と『エキスパートセット』のボックス版。

 後に日本版の販売元が何度か移りましたけれど、やっぱり自分のイメージは今も昔もこれなのです。

 1994年の夏にメディアワークス社(現KADOKAWA社)から文庫版で出たこともありましたけれど、コレジャナイ感がすごかったです。


 これらに続く『コンパニオンセット』が存在していたのは覚えています。

 ネットであれこれ調べてみると、その後は『マスターセット』まで新和版が発売したみたいですね。そこで新和が消滅した(1990年台初頭?)のかも知れません。

 この更に上には『イモータルセット』と言うのが現地版ではあったと記憶しています。これでおしまいだったはずです。

 

 自分が買ったのは最初の2つだけですけれど、実際、この二つさえあれば十分に楽しめます。そもそもTRPGの冒険って、そんなに長く続かず、適当なところでゼロから新しい冒険が始まるものですから(実体験は全てそうだった)。


 今も昔も、『D&D』のイメージはこのボックスセット。それくらいインパクトがありました。

 そしてアラフィフになった2022年現在も、これらは私の手元にちゃんと残されています(サイコロは無くなったけど)。

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