表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
TRPG冒険狂時代   作者: @篩獅師(ふるいしし/shi_shi)
第4章 冒険舞台の裏表 ~FFシリーズ~

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

88/232

【閑話休題 ~設定資料集 タイタン(概要編) その1】

 ネタがちょっと詰まっていて、お休みをいただいていたのですけれど、カクヨム時代に用意しておいた話のファイルが見つかりました。社会思想社版の『タイタン』と『モンスター事典』についてのお話です。

 これらは載せることはないまま、カクヨム版『TRPG冒険狂時代』はとん挫してしまいました。

 今回、閑話休題用として一部を修正し、載せることにしました。

 私にとって、異世界ファンタジーの原点になったのはやはりゲームブック。それはエッセイにも登場しましたが、数ある作品の中でもやはり『ソーサリー・シリーズ』(以下、『ソーサリー』)と言えましょう。次いで、同じ世界観の『ファイティング・ファンタジー・シリーズ』(以下、『FF』)ですね。

 リアルタイムに経験したかたがたも、同じような認識のかたは多いのではないでしょうか。


 これまでも書いていますが、この『ソーサリー』は東京創元社から、『FF』は社会思想社(現在は存在しない)から発売されました。

 また東京創元社からは『ファイティング・ファンタジー』というタイトルでTRPG本も発売されましたが、ここで混ぜるとややこしいので(ただしシステムは同じ)、こちらの方は『FF』とは別物と考えておきます(番外編って感じですね)。


 これらのシリーズが当時大人気だった理由は、ストーリーがしっかりと組み立てられていたことに加えて、世界観がしっかりとしていたからでしょう。

 そのどちらも『タイタン』という大きな世界の中に存在し、『ソーサリー』はカーカバード大陸(当初、ゲームブックに掲載された地図にはカクハバードと訳されていた)、『FF』はアランシア大陸こちらがメインおよびクール大陸(ジャクソン氏・リビングストン氏以外の作者が書くときは、この舞台だったと思う)の二つが舞台となっていました。


 設定集である『タイタン』(社会思想社・税込み880円。消費税3%)は『ウォーロック』などで既に紹介されていたと思いますが、実際に日本版が発売されたのはおそらく私が中学生のころ。奥付を見ると、『1990年1月30日発行』となっていますから、恐らく89年末に発売されたものと思います。

 このころになると、残念ながらゲームブックのブームは去っていたと言わざるを得ません。そのころはまだ『ウォーロック』を読んでいましたけれど、ゲームブックからは遠ざかり、TRPGの方に気持ちは動いていました。


 それでもこの『タイタン』は手に入れました。

 表紙は城門にドラゴン、左から右に向かって攻め込んでいるような感じのものでした。

 現在は再発売されていますが、当時の表紙とは左右が反転。現在のこれが正しい向きになります。

 エッセイにも書いたと思いますが、本の開きがっての関係で、日本版は実際の向きとは逆になってしまいました。


 この『タイタン』に書かれていたのは、この世界の細かい設定でした。

 ゲームブックなどで登場したいわゆるボスキャラの詳細(生い立ちなどもあった)はもちろんですが、歴史、伝説、大陸やそこに存在する国々のこと、人間・エルフ・ドワーフ種族の詳細、妖魔種族の詳細、善の勢力と邪悪・混沌の勢力との対立図などなど、とにかくあらゆる設定がしっかりと書かれていているのです。

 ここまで作りこむって中々ありませんし、それだけ大きなプロジェクトであったと伺い知れます。もはや社会科の教科書レベルです。

 本編が438ページまで(あとがき除く)、事細かに書かれていますから、その内容の濃さが伺えます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ