FFシリーズ ~死のワナの地下迷宮~ その4
ワナの種類や謎の種類は明かせないので、遭遇するモンスターやライバルたちのことを、ちょっとお話ししましょうかね。
まずはモンスター。今回もダンジョンにゆかりのあるモンスターが目白押しです。ヒューマノイド系はもちろんのこと、ビースト系のモンスターも登場します。
もちろん外すことは出来ない愛すべき雑魚キャラ、ゴブリンも登場です。オークやトロール、ホブゴブリンなども登場します。いや、ある意味彼らはユーティリティ・プレイヤーです。敵に困ったとき、取り敢えずどれかを出しておけば、それでことが済みます。
時々登場するホブゴブリン。何が違うのかって、『モンスター事典』を紐解いてみますと、『ゴブリンとオークの雑婚と見られる』の文言がありました。あと長身で身体つきが良いです。この辺りはオークの血の方が濃いのでしょうか。
『盗賊都市』にはマンオークと呼ばれる人間とのハーフが登場しますから、オークも設定上は血が混ざることが可能なのですね。まあ、どんな経緯でマンオークが誕生することになるのかは、知らない方が良さそうですけど(いやいや、ちゃんと愛し合った結果かも知れません)。
あと変わったモンスターと言えば、『地底怪獣』ですね。説明文によれば、『体長10メートル』で、『恐竜に似た巨大な怪獣』とのこと。
いやいやいや。挿絵を見る限り、明らかにこれはティラノサウルスでしょうがっ!! しかも体長10メートルって、そんなばかでかいの、どうやって迷宮の奥深くにぶっこんだんだよっ!? それとも卵の段階からそこで飼育したのかっ!?
この場合、体長ですから頭のてっぺんから尻尾の先だと考えるべきでしょうけれど、それにしてもこんなビースト系モンスター、この『タイタン』のどこにいるのでしょうか?
登場するライバルたちですが、蛮族の戦士が二人(途中で挿絵が出てきたとき、サングラスを掛けているように見えた)、女戦士が一人、鎧に身を包んだ戦士が一人、黒装束の暗殺者が一人。加えて『あなた』の六人によるチャレンジになります。
・・・で、一番驚きなのが黒装束の暗殺者。ぶっちゃけ、『忍者』です。いや、ホントに忍者って書いてありますもん(場合によっては戦うことになる)。
けれど説明文を読むと微妙に違う感じがして、『手裏剣』ではなく『カミソリのように鋭い円盤』を投げ、武器は『長刀』。まあ、忍者ハットリくんも刀を背負っていましたから、忍者も使うのかな?
当時、子供ながらまさかの忍者登場にワクワクした(その忍者ハットリくんが人気だった)のですけれど、今に思えばこれって何か違うんじゃね? って。
これは『タイタン』の話になっちゃいますけど、『クール』という別の大陸が存在して(因みにここはアランシア大陸)、その片隅に『八幡国』という『なんちゃってジャパン』的な国(これも何かが変な感じ)が存在するのです。そこからの冒険者ってことでしょうね。
この『八幡国』については後にゲームブックの舞台(『サムライの剣』)になりますので、その機会があったら語ろうかと思います。
いずれにしましても1980年代というのは、まだまだ世界的に日本は不思議な国という位置づけでしたし、日本への外国人観光客も非常に少ない時代でした。




