FFシリーズ ~盗賊都市~ その4
前回の話の中で、人間とモンスター(今でいうところの魔族)が共存する場所であると書きました。
トロールやオーガ、蛇女やドワーフ、マンオーク(いわゆる人間とオークのハーフ)やトカゲ人間なども登場します。エルフのロウソク職人なんてのも、いましたね。意外な職に就いていました。
それにやっぱり登場するのはゴブリン! どこにでもいますね。ある意味、ユーティリティ・プレイヤーです。
あとよく登場するのが老婆。チョイ役も含めて、少なくとも四人出てきました。
そう言えばFFシリーズ、全般的に老人が登場することが多いです。
よくもまあ、こんな場所で人間が暮らすものだなと(婆さんが生き延びていることがすごい)。よっぽど図太い神経の持ち主で、自分の身を自分で守ることが出来、ある程度悪人的な要素が無いと生き残れないだろうなと。少なくともここ、純粋な善人が平和的に暮らす場所じゃありませんね。言うなればスラム街に近いのでは?
まあ、今の異世界ファンタジーみたいに、住人たちはゆるふわで、みんながみんな、良い人たちばかりだったら、冒険として退屈になっちゃいますから、これくらいがちょうど良いのです。
実際『タイタン』には『荒っぽさと暴力の混じった世界を喜ぶような、野心のある冒険者には最高の場所』とあります。いや~、楽しいことになりそうな都市ですね。
私もTRPGを行っていた頃は、シティ・アドベンチャーが一番好きでした。その頃に発売した都市関係の資料集も、何冊か購入しました(今も本棚に並んでいます)。まあ、買っただけで読んだかどうかは、怪しいものですが。
ともかくストリート・ファイトの多い展開ですね。襲われたり、因縁つけられたり、逆に襲い掛かったり。勝手に建物などに侵入して、強盗みたいなことをすることもあって、実は『あなた』って結構やばいやつ何じゃないのか? と、今更ながら感じます。
危険極まりない世界観ですから、先手必勝で仕掛けないと生き残れないのでしょう。
そんな中、『ベイ』という謎の生き物(亜人)が野球っぽい球技(はっきりとは書かれていないが、ほぼ野球だと思う)をしているところに遭遇して、ピンチヒッターとして飛び入り参加することが出来るんですけれど、サッカーが盛んな英国においてこの描写って、すごい珍しいなと。しかも1980年代に書かれたゲームブックですから、余計に珍しいですね。リビングストン氏、野球が好きだったのかな? とか。
因みにこの『ベイ』という生き物は、現在も謎に包まれたままです。『モンスター事典』でも出てきません。
けれどこの時に挿絵があって、爬虫類系の小鬼みたいな感じでした。角が3本あって、背びれがあって、尻尾がちょこんとあります。しかも全裸! ユニフォームくらい来てくれよっ!!
港町ですから、海に関する亜人なのかも知れません。




