FFシリーズ ~盗賊都市~ その2
さて何はともあれ、シルバートンからポート・ブラックサンドまでは80キロ。何日かかったかは記されていませんが、一直線ではないので、三日から五日程度と考えましょう。
無事に到着してみれば、最初に立ちはだかるのは黒い鎧を身にまとったいかつい衛兵。本来はどこの街にも必ずいるでしょうけれど、今の異世界ファンタジー(主にアニメしか知りませんが)だと、比較的すんなり出入りしているように思います。随分と不用心だなと。
この衛兵と出会った場面。オリジナルのゲームブックには早速挿絵が登場するのですけれど、むしろ衛兵よりも挿絵につっこみたい箇所が二つありました。
一つは向かって衛兵の左上(衛兵の右肩の上)。ターザンみたいにロープで滑空している変な帽子をかぶった小僧みたいなのがいます。まさに「ヒャッホー!」って感じなんですけれど、このロープ、いったいどこにくくりつけているのか謎で仕方ありません。それにこのあとどうするんだろ? 手を放して飛ぶのか? 着地するような場所、反対側にあるのか? そんなことを思ってしまいました。
もう一つは向かって衛兵の右上(衛兵の左肩の上)。三方向に髪の毛を立たせた男が、両手と胴体を縛られ、上からつるされているのです。まるで罰を受ける子供のように。しかもよく見ればこの男、ニッコリ微笑んでるっ!? 何かのパフォーマンスなのか!? それとも、そんな性癖なのかっ!?
ストーリーとは全く関係ないのですけれど、この二人の存在がとても気になりました。
それはさておき、どうやって都市(実際は『街』程度の大きさだと思う)の中に入るか、最初の選択に迫られます。まあ、敵ではないので、穏便に入るべきなのでしょう。力業も可能ですけど。
ともかく、どの選択肢かを経由して中に入り込みます。
都市の中に入ってしまえば、あとは迷宮と同じ。依頼主に頼まれたニコデマスさんを探すため、一方通行に進み続けるしかありません。
そう言えばこのニコデマスさん。最初に説明された時点では容姿も何も伝えられていません。現実世界だったら、少なくとも大雑把な容姿や年齢、性別くらいは尋ねておくべきですよね。まあ、名前からして男性でしょうけれど。




