FFシリーズ ~運命の森~ その5
単に森の中をウロウロするだけではなく、途中で洞窟探検があったり、森を二つに隔てる川を渡るイベントがあったり。この川の名前はゲームブック上、出ていないように思います。また本編が始まるところに簡易的な地図も掲載されていますが、『川』とだけ書かれていました。ざっくりすぎっ!
この川は『ナマズ川』であることが、設定集『タイタン』にてわかります。けど出てくるのはナマズではなくて、半魚人ですけど。
そんなこんなの森の中の大冒険を繰り広げ、どこかしらで無事にハンマーの頭と柄を見つけ出すと、最後はドワーフ族が住むストーンブリッジへと到着。そこの王様に謁見をお願いすることになります。
・・・で行ってみると、王様、ハンマーを盗まれたショックから未だ立ち直れず、超落ち込んだまま。『王冠』をかぶっているものの『両手で頭を支えて』いる状態でした。いや、どれだけショックだったんだよっ!? 自分で自分の頭を支えているって、何かのギャグ!?
けど取り戻したハンマーを返納した途端、『目を輝かせ、飛び上がる』回復ぶりを見せてくれます。
他のドワーフたちも戦闘の士気が上がって、直ぐにでもトロール族との戦を仕掛けてくれようぞと、血気盛んになるのですが、ホント、このハンマーの秘めたる力って何なんでしょうね?
このハンマーについては『タイタン』に記載がありました。『魔法の戦槌』で、『投げつけると、敵を叩いてから、持つものの手に真っ直ぐ戻ってくる』とされています。
・・・え? 何それ? そもそもハンマーって、投げるものなの??
何かモグラたたきみたいなイメージしか思い浮かばないんだけど・・・。
ドワーフたちの士気に関わるハンマーだということも、改めてここで書かれていますけれど、上記のような性質だけじゃ、滅茶苦茶強力な武器とも言えないんじゃいないかな?
ハンマーに頼らず、日頃から鍛錬を続けて戦に備えるべきと、ドワーフの王様は命令して貰いたいものです。
まだもう少しだけスペースがあります。
帳尻合わせに表紙について検証しましょう。やっぱり気になりますので。
表紙はトカゲ男みたいなのが威嚇しているデザインです。でもこれはリザードマンの類じゃなくて、やっぱりトカゲなんですよね。お庭でチョロチョロしているあいつです。
フード付きマントをはおり、それなりに衣服を身に着けていますけれど、頭や背中からはトゲトゲしたものが見えています。尻尾も長いですが、尻尾の先もこれまた扇状にトゲトゲしています。
これ、もしかして恐竜人間? そっちの方がしっくりくるんですよね。
そして例のごとくそれっぽいモンスターは、本編には登場していないと。まさかの3巻連続で『誰だコイツ?』状態でした。
駆け足で『運命の森』について書いてきましたが、この話はここまででおしまいです。
今回は1つ1つの話が長くなってしまいましたが、お付き合いくださり、ありがとうございました。
次回のお話は第4巻を飛ばして、第5巻の『盗賊都市』の予定です。第4巻は『さまよえる宇宙船』で、いきなりSFになってしまうからです。
FFシリーズはたまに『タイタン』系以外の話(冒険物、現代、SF問わず)が挟まれるのですが、そうしたものは手持ちの『タイタン』系FF作品が終わった後、順番に書いていこうかと考えています。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
(追記)
この師走(2022年)になって、年越しの準備などで中々自由時間が取れません。
予定では「盗賊都市」なのですが、まだ最初の1回分を書いただけで、残りの数話分が手つかず状態です。
閑話休題用として、「発見された冒険企画局様からのお手紙」ネタが2回分(エッセイでも出てきた実物が見つかった)、30年以上を経て手に入れた「トロール牙峠戦争」ネタが2回分あります。
多分来週までに「盗賊都市」ネタは間に合わないと思うので、どっちかを載せて対処しようかと思っています。




