FFシリーズ ~運命の森~ その4
ヤズトロモの塔を出発し、北へ続く小道を進むと直ぐにダークウッドの森に到着。そこから先はダークウッドの森に入ります。
ですが森と言いつつも、森の中にある分かれ道をどっちへ行くかで決まってきますから、システムはダンジョン形式と同じです。周囲の状況は違えど、冒険のパターンに大きな差はありません。
そうそう。前の話で書き忘れちゃいましたけど、ハンマーが分割されてしまいましたので、頭の部分と柄の部分それぞれお探し出さなければいけません。ゴブリン二匹、余計なことをしてくれましたね。
一粒で二度美味しいどころの話ではありません。冒険、単純に二倍です。
ですがFFシリーズの3作目ともなると前2作よりも幅を広げなければいけません。当時は全く気にしませんでしたが、これは続編も含めて、常に新たな趣向を取り入れてゲームブックを進化させていたわけですね。
今のところ、近年再発されている新装豪華版のFFコレクションシリーズには盛り込まれていないようですが、先々のことを考えて攻略につながるネタバレになることは書けません。そこはいつも通り、ご了承ください。
前2作品がダンジョン形式だったので、それに相応しいモンスターたちがズラリと登場していました。
今回はフィールドに出ての冒険に変わりましたので、どこにでもいるような汎用モンスター(まあ、ゴブリンとかオークとか、あの辺の雑魚キャラのことですけど)を除くと、フィールド向けのモンスターの出番となりました。ここで初登場となるモンスターも多いのではと思います。
主なところだと、ケンタウロス、森の巨人、狼男、猿人、猫女ですかね。みんな挿絵が載っていました。ダンジョンではちょっと活躍の場が無さそうなモンスターたちです。
ケンタウロスはぶっちゃけ全裸でした。
森の巨人は5m近くと描写があるものの、その割には技術点がそんなに高くないんですよね。こちらの身長だって、冒険者の戦士であれは1.8mから2.0mくらいでしょうけど。身長差のアドバンテージ、全然生かせていないし。
狼男と猿人、挿絵を比べると殆ど区別がつきません。どちらかと言えば狼男の方が猿人に寄っています。
猫女は猫のまま獣人になったようなもの。仮面ライダーの怪人とかにいたんじゃないのか?
当時、この辺りはみんなモンスター扱いでしたけれど、今の時代じゃ全部可愛らしく表現されるのでしょうね。猫女なんて、今じゃ萌えキャラですよ。
他には植物系モンスターや獰猛な野生動物などにも襲われます。
あとは結構、この森に住んでいる人間種がいるんですよね。ちょこちょこと小屋があったり。でも、ほぼ悪者か変人です。
一番変人だなと思ったのは、小屋の中で、上半身裸になって筋肉むき出しでポーズを取っているキャラ。何してんだコイツ?(笑) まあ、小屋に入れば、腕相撲を挑まれるんですけど、それで飯を食っているとか。いやいや、こんなところでそんな商売していても、儲からないでしょ? しかも誰かがチャレンジしてくれるまで、筋肉むき出しでポーズを取り続けるのか??
またこの森に縄張りを張っている盗賊団も襲ってきますが、滅多なことじゃ金目の物を持った冒険者とか、来ないんじゃないの? 縄張りはるとこ、間違っているでしょ?
子ども時代の私はそんなことなど考えず、次々と発生するイベントにワクワクしたものですけれど、結構ツッコミどころが満載だったなと今では思います。大人になってしまうと、冷静というか、ちょっと冷めて見ているのです。




