FFシリーズ ~運命の森~ その3
冒険の始まりは魔術師ヤズトロモの塔に行って、彼に会うところから。この時は『ボロ服をまとった老人』と『あごひげをなでる様子』が表記されていて、他にイメージにつながるものはありません。
ただ気難しいじいさんだなと、それは感じられました。現実世界だったら、絶対に関わりたくない人種です。
自分のことを『おれ』、『おれさま』と言っていました。一人称部分はその訳者さんのニュアンスですけど、どう考えても『わし』だろうなと。
そう言えば実社会でも『わし』と名乗る人は滅多に見ませんね。私が子どもの頃もそうでした。
でも子供の頃は近所のおばあさんが『おれ』と名乗っていました。おかしな話かもですけど、明治生まれのおばあさんは、案外これは普通のことだったのです。
さてこのヤズトロモのもとで、魔法のアイテムを購入するのが最初のイベント、ショッピングタイムの始まりです。もちろん通販番組並みに、甲高い声で明るく楽しく説明・・・なんてことはしてくれません。このおじいさん、不愛想です(笑)。
金貨30枚を原資に全17種類の中から好きなものを購入します。うまくやりくりをすれば、10個から12個くらいは手に出来るのではないでしょうか?
ある程度金貨を残しておくべきでしょうけれど、そもそもこれから探検する樹海みたいな森の中に、コンビニみたいなお店があるわけではないと思いますけどね。言うなればこのヤズトロモの塔がコンビニです。
その後、何故ハンマーが森の中のどこかにあるのか、その経緯を説明してくれるます。
・他のドワーフ族に盗まれた後、鷲に乗って逃走している際、トロール族が放った死の鷹に襲われて森にハンマーを落っことしてしまった。
・その後ゴブリン2匹が拾ったものの、どっちの物にするかでケンカが始まり、その際にハンマーの柄と頭が外れてしまった。
・それぞれを仲良く持って行って、万事解決。
いやいや、そのわけかた、おかしいでしょっ! 役に立たないじゃんっ!
更に説明を読むと頭はブロンズで柄は黒檀とあります。黒檀って日常生活ではあまり聞かないですけど、当時のゲームブックではよく使われる素材だったと思います。やっぱり欧州では多い素材なのでしょう。
実はこれまで三十年以上、黒檀とは何かを知らないままでした。
なので今の時代、便利なネットで調べてみたのですが・・・植物なんかいっ!? いや、五十年近く生きてきて、初めて知った衝撃の事実でした。いや、大理石みたいな石だろうと思っていたんですよ。
けど調べてみた結果、漆黒の色合いで、家具や楽器の素材になって、確かに丈夫みたいですけれど、これ、やっぱりただの材木じゃないですか? 腐らないとも限らないし、これだけ持って行っても、役に立たないし・・・。ってか、木の棒じゃんっ!?
まだ頭の方が鋳つぶして別のものに作り変えができそうですけど・・・。そこまでの知能があるとも思えないし。
また特に魔法が掛かったハンマーではなさそうです。ですがこのハンマーが無いと、ドワーフ族の王様が民を奮い立たせることが出来ないなんてことも書いていました。いや、色んな意味でダメだろコレ。王様も民も。無くても奮い立てよ。
ともあれこれはストーンブリッジのドワーフ族における戦の象徴なのだろうと思いました。
取り敢えず装備を整えた後、いよいよダークウッドの森へと足を踏み入れることになります。わかりやすく例えるならば、青木ヶ原樹海です。
そう言えば昭和時代は心霊スポットとしてテレビのオカルト番組の定番でしたけれど、今はどうなったんでしょうかね・・・。あの時代はガチでえらいこっちゃなものを発見しつつ、更にモザイク入りで放送しちゃっていましたけど。
もちろん警察も呼んだシーンが放送されました。何を発見したかは想像にお任せします。




