FFシリーズ ~バルサスの要塞~ その3
そんなわけで暗殺に乗り込むことになったわけですけれど、いきなり正門からの正面突破でした。そこに立っているのは『犬の頭をした猿』と『猿の頭をした犬』。しかもこれらが妖怪と紹介されているのですが、多分原本ではモンスターとか書かれているのでしょうね。
実際挿絵を見ると、猿ではなくゴリラに見えました。
小学生ながら、『犬猿の仲』が関係するイメージを覚えていたのですけれど、全く関係ありませんでした。単なる偶然でした。
騙すなり、戦って殺すなりして、中に侵入するんですけれど、いきなり門番を殺したら騒ぎになるだろう?(笑) 暗殺者としては素人すぎる侵入の仕方でした。
その後、しばらく要塞の中庭をプラプラすることになります。
バーベキューやってるやつらもいるし。何故かオークと、ゴブリンのカップルと、ドワーフの組み合わせなのですが、ゴブリンのカップルがいちゃついている描写があるのです。まあ、ゴブリンだって・・・いちゃつきますよね(笑)。
他には突然土の中からタコみたいな触手が現れて襲ってきたり、身体がつむじ風の女が挑発してきたり。
のっぽの男と小柄な男が、ナイフの値段でもめていたり。
何だか賑やかだな~と。夜のとばりがおろされて、みんなわらわらと表に出てきた感じです。
短いですが、ここで区切ります。書いているうちに話が長くなってしまったためです。
なので穴埋めとして、バルサス・ダイアのことを少し。
このキャラクターは『火吹き山の魔法使い』ザゴールとは、同じ魔法使いの下で学んだ関係があります。もう一人、ザラダンという名の兄弟弟子がいて、この三人で学んだとのこと。
そして共謀して師匠を殺したという酷い設定となっています。
師匠を殺したのちは三人ともそれぞれの目的を果たすために別れました。ゲームブック上では、ザラダンが登場するのはずっと後の『モンスター誕生』です。
未読ですが、予告から三十数年経て発売となった『トロール牙峠戦争』の小説も、確かこの三人が絡んだはず。
そのうち読んでみるつもりです。




